【記者の目】堂本光一、並大抵じゃない不滅の記録 気力、体力、精神力に加え魅力と人気を維持

国内演劇・単独主演記録1位更新となる「Endless SHOCK」2018回公演で熱演する堂本光一（中央）（撮影・浅見桂子）

＜記者の目＞

KinKi　Kids堂本光一（45）が9日、東京・帝国劇場で行われた主演ミュージカル「Endless　SHOCK」に出演した。シリーズ通算2018回目の公演。同作ラストイヤーのメモリアルなタイミングで、国内単独主演作品で演劇史上歴代最多記録を更新した。

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気力、体力、精神力。光一のさまざまな力があったからこそ、実現した大記録だ。殺陣や和太鼓演奏、フライングや22段の大階段落ちなど、肉体的にも大きな負担が掛かる公演を、1つ1つ積み重ねた。21歳から45歳まで続けられたのは、ひとえにたゆまぬ日頃の努力のたまものだろう。

世界的にも類を見ない単独主演記録。現在国内で継続している主な舞台で、連続1000公演を数える作品は他にないという。特に近年は、多忙な著名俳優が主演する大作ではダブルキャストやトリプルキャストが増えている背景もある。演劇関係者も「『SHOCK』の記録に並ぶような作品は今後現れないのでは」と推測した。

東京・帝国劇場をはじめ、国内の代表的なステージで長年上演を続けた。当然のことながら興行であるため観客が入らないと成り立たない。「SHOCK」は初演以来、全公演のチケットが即日完売。累計353万人以上を動員してきた。長年魅力と人気を維持すること自体、並大抵のことではない。演劇史だけではなく、芸能史に刻まれる不滅の記録だ。【横山慧】