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NHK出身ジャーナリストが指摘「戦略として大失敗」茂木敏充氏の総裁選会見「世論ウケ狙った」

日刊スポーツ / 2024年9月5日 12時24分

柳沢秀夫氏(2018年10月撮影)

NHK出身のジャーナリスト柳沢秀夫氏は5日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)に出演し、自民党総裁選(12日告示、27日投開票)へ、4日に出馬表明した茂木敏充幹事長(68)が会見で語った内容を「戦略としては大失敗だったと思う」と述べた。

茂木氏は会見で「増税ゼロの政策推進を実行する」とした上で、岸田政権で閣議決定された防衛増税や、子育て支援金の保険料追加負担のそれぞれ1兆円を停止する案を唐突に表明。自身が総裁になれば、使途公開の必要がなく「ブラックボックス」と批判される政策活動費を廃止することも打ち出した。

番組MCの同局の大下容子アナウンサーから「幹事長という立場なので(これまでに)政策活動費の廃止を主張できたと思うんですけど、出馬会見で発表したことをどう思いますか」と問われた柳沢氏は「なぜこれまでやってこなかったのか、という反応に尽きる」と述べた。

「(出馬会見に関する)自民党内の反応やメディアの伝え方、論調をみても、これでは茂木さんが今回総裁選で総理の座を射止めることは無理だろうなと思う」と私見を口にした。

岸田文雄首相を支える立場でありながら、総裁選出馬になって今の政権の対応とは異なる「増税ゼロ」を唐突に打ち出した茂木氏に、自民党内でも疑問の声が出ているほか、首相自身も怒っているという報道がある。

柳沢氏は「(総裁選で)キャスチングボートを握って、自分が獲得した票を最終的に勝ち馬に乗るような格好で、自分の政治的な道筋を開いていきたいという思惑もあると伝えられているが、投票するのは自民党国会議員で党員。自民党の中でこれだけの声が出ていたら、まったく無理ですよね」と述べた。

さらに「なぜこのタイミングで言ったのかということに尽きるが、やっぱり人気がない」と、茂木氏の「ポスト岸田」の世論調査でも支持が低迷していることに触れ「調査しても1%。彼にしてみれば、少しでも人気があるというふうに道筋をつけておかないと、次を目指す上でも道が開けない。党内の反応とか理屈は別にして、世論ウケを狙った」と分析した。

その上で「でも、世論はそんなに人を見抜く力がないわけではない。今回透けて見える部分を、(国民は)しっかり見ている。これは戦略としては大失敗だったと思う」と主張した。

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