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元フジアナ渡邊渚さん、1年以上の治療は「PTSD」と告白、専門治療の早期終了も発表/発表全文

日刊スポーツ / 2024年10月1日 17時11分

渡邊渚さん(2022年3月撮影)

昨年7月から病気療養中で、8月末をもってフジテレビを退社した元アナウンサーの渡邊渚さん(27)が1日、インスタグラムを更新。病名について言及した。

渡邊さんはショートカットの近影をアップ。「長く向き合ってきた病気の専門治療が、予定より少し早く終了しました。やっといろんなことが終わって、ホッとしています」と治療終了を報告。続けて「これまで消化器内科・皮膚科・膠原病科など、様々な科にお世話になりました。中でも、長い時間をかけて治療した原因は、【PTSD心的外傷後ストレス障害】を患っていたからです」と告白した。

今年5、6月は特にパニック発作がひどかったという。「そして先日PTSDの専門的な治療が終わり、やっと日常生活に不安がなくなって、笑顔で過ごせるようになりました」と回復を強調した。

そして「当たり前の幸せにたくさん気づいて、大事なものが透き通って見えるようになりました。何より、私を見捨てず、どん底から救ってくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱいです」と周囲に感謝した。

慶大卒の渡邊さんは20年にフジテレビに入社。アナウンサーとして「めざましテレビ」や「ぽかぽか」などの人気番組を担当していたが、23年7月から体調不良で療養。病名は公表していなかった。

8月23日、同局を通じて同月いっぱいでの退社を発表。「全てを受け入れて、これまでと違った生き方をしたいと思えるようになりました。応援してくださった視聴者の皆さま、ともに仕事をしてくださった関係者の方々、かけがえのない時間をありがとうございました」とコメント。一方で7月下旬から開幕したパリオリンピック(五輪)のバレーボールを6試合、現地で観戦していたことがネット上で話題となっていた。

▼発表全文

長く向き合ってきた病気の専門治療が、予定より少し早く終了しました。やっといろんなことが終わって、ホッとしています。

これまで消化器内科・皮膚科・膠原病科など、様々な科にお世話になりました。

中でも、長い時間をかけて治療した原因は、【PTSD心的外傷後ストレス障害】を患っていたからです。

PTSDとは、生命を脅かされるような出来事によって引き起こされる精神疾患です。

フラッシュバックや回避・解離、過覚醒、パニック発作など、様々な症状がありました。

この1年4ヶ月、生きているのが辛くて、身も心もボロボロでした。

当たり前にできていたことができなくなって、大事にしてきた仕事もできなくなって、残ったのはうまく動かない身体だけ。

“死んだ方が楽だった””なぜ生きなければいけないのか”をずっと考えて、この先どれだけ治療をしても痛みと恐怖からは永遠と逃れられないのではないかと毎日苦しみました。

記憶があまりない時期もあり、「このまま死んじゃうんじゃないか」と家族にも心配をかけました。

退院後の日常を取り戻していく作業も、できなくなったことと向き合わなければならず、本当にしんどかったです。

はじめは、友達が会いにきてくれる日を目標にそこまで頑張って生きる。スープを1センチだけでいいから飲んで何とか生きる。

それがクリアできたら、自宅から徒歩1分のコンビニに5分かけて歩いて行く。それを少しずつ伸ばして、次は外でご飯を食べられるようになることが目標に。

今年の5.6月は特にパニック発作がひどかったので、乗り物に乗れるのか、人がたくさんいるところに行けるのか。少しずつ距離を伸ばして、身近な人がいない状態でどこまで耐えられるのか、毎日小さな目標と実験を繰り返してきました。

そして先日PTSDの専門的な治療が終わり、やっと日常生活に不安がなくなって、笑顔で過ごせるようになりました。

PTSDにならなければ、大好きな仕事を辞めることはありませんでした。

失ったものに目を向ければたくさんあって悲しくなるし、心と頭からトラウマを消すことは一生できないけれど、生死と向き合って学んだことがたくさんありました。

恐怖のない普通の生活、どこにでも自由にいけて、友達や家族と笑ってご飯を食べられる…

当たり前の幸せにたくさん気づいて、大事なものが透き通って見えるようになりました。

そして何より、私を見捨てず、どん底から救ってくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。

ひとりぼっちに感じた療養期間をたくさんの方がSNSを通じて支えてくださり、パワーをいただきました。本当にありがとうございました。

これからは私がパワーを送る番です!

私はこれからもずっと、病気と闘ったり、生きづらさを感じたりしている方たちの味方です。

この1年4ヶ月、何事もなければ普通に過ごせていた日常を手放さざるを得なくなり、同世代より少し遠回りしてしまったかもしれないけど、遠回りしたから見えた世界があって、

私は生まれ変わっても私になりたいと思えるほど強くなれました。

これからは、自分のペースで、幸せを感じながらお仕事できればと思っています。

今後ともよろしくお願いいたします。

※複雑性ptsdではありません。両親から虐待されたなどの事実もありません。安易な憶測によって家族への誹謗中傷が起きないよう、あえて記します

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