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本木雅弘、同じ81年俳優デビュー中井貴一、同い年仲村トオルと共演歴なかった…意外な事実に驚き

日刊スポーツ / 2024年10月31日 21時2分

舞台あいさつに登場し、息の合った様子を見せる本木雅弘(左)と小泉今日子(撮影・足立雅史)

本木雅弘(58)の主演映画「海の沈黙」(若松節朗監督、22日公開)舞台あいさつ付き先行上映が31日、東京・TOHOシネマズ新宿で行われた。檀上で、本木と中井貴一(63)、本木と仲村トオル(59)が、それぞれ今回が初共演だったという意外な事実が明かされた。

「海の沈黙」は、脚本家の倉本聰氏(89)が、88年「海へ~See you~」以来35年ぶりに映画の脚本を手がけ、昨年6月に北海道小樽市などで撮影。本木は画壇から追放され世界的な贋作(がんさく)事件の犯人と疑われる天才画家の津山竜次、中井は竜次の後見人で贋作(がんさく)のシンジケートを操るスイケン、仲村は美術品の真贋(しんがん)を見極める専門家・清家を演じた。

トークの中で、まず中井が「僕は本木さんとは初めて」と初共演だと明かした。本木が「大昔に、スポーツジムでチョコチョコ会ったことはありますけど」と返すと、中井は撮影を振り返り「僕があがめ、仕えている関係性なので多少、距離を取って側にいた」と、役どころを踏まえ、カメラが回っていない時も、あえて本木と距離を取っていたと明かした。

本木は「避けられている感があって…申し訳ない気持ちもありつつ、中井さんと役者として親交を深めて良いのか、お食事をお誘いしたら良いのか、とか…」と、撮影中に中井との距離をどう保つか、考えていたと当時の心中を明かした。その上で「実は、自分の出番が終わって、ごあいさつし、ちゅうちょしていたとお告げしたら『役者同士が、なあなあしているの大嫌いなんだよ。役として竜次(を演じる本木を)見ていた』と」と、撮影当時の中井とのやりとりを説明した。

すると、中村も「僕も、本木くんは初めてです。同じ作品に出るのも初めて」と、本木と初共演だと明かした。共演シーンは少なかったが、本木が「年齢も同じで、青春時代も同じ業界にいながら、ご一緒したことはなかった」と口にすると、仲村は「はい」と答えた。

中井は1981年(昭56)の映画「連合艦隊」(松林宗恵監督)で俳優デビュー。本木は同年のTBS系ドラマ「2年B組仙八先生」で俳優デビューし、翌82年にはアイドルトリオ「シブがき隊」のメンバーとしても活動を開始。仲村は、それから3年後の85年の映画「ビー・バップ・ハイスクール」(那須博之監督)に主演し、鮮烈な俳優デビューを果たした。中井と中村は、1990年(平2)8月10日にフジテレビ系で放送された、中井の主演ドラマ「終戦四十五年ドラマスペシャル 戦艦大和」(市川崑監督)で共演歴がある。ただ、3人ともに80年代に俳優業を始めて約40年、俳優業を続けながら、本木が中井、仲村それぞれと共演がなかったという意外な事実に、檀上からも客席からも驚きの声が漏れた。

◆「海の沈黙」世界的な画家、田村修三(石坂浩二)が、自身の展覧会で展示作品の1つが贋作(がんさく)だと指摘し、連日、報道が過熱した。その中、北海道で全身に入れ墨の入った女の死体が発見される。2つの事件の間に浮かび上がった男こそ、かつて新進気鋭の天才画家と呼ばれるも、ある事件を機に人々の前から姿を消した津山竜次(本木雅弘)だった。かつて竜次の恋人でだった田村の妻・安奈(小泉今日子)は北海道へ向かう。もう会うことはないと思っていた竜次と安奈は小樽で再会を果たすが、病は竜次の身体をむしばんでいた。残り少ない時間の中で、彼は何を描き、何を思うのか…秘めていた思いとは…。原作・脚本の倉本氏は<1>1960年(昭35)に起きた、永仁時代のつぼではなく加藤唐九郎という人が作った現代のつぼだったことが分かり、重要文化財から降ろされた「永仁の壺事件」<2>洋画家の中川一政さんが師の岡本一平さんの絵を塗りつぶした上に絵を描いた1件と、自身の印象に深く残った2つの実話をベースに物語を作り上げた。

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