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朝ドラ「風、薫る」のタイトル理由、NHKのCP語る 和歌など古典がルーツ

日刊スポーツ / 2025年1月24日 14時39分

NHK2026年度前期連続テレビ小説「風、薫る」制作発表・主演会見に登壇した制作統括の松園武大氏(撮影・宮地輝)

NHKは24日、26年度前期連続テレビ小説の発表会見を行った。タイトルは「風、薫る」で、明治期に看護師のパイオニアとして活躍した2人の女性の半生を描くバディ物語という。主人公は2人で、この日の会見には局側のオファーを受けて決まった見上愛(24)が登壇。もう1人はオーディションで決定するという。

会見には制作統括のNHK松園武大チーフプロデューサー(CP)と脚本を担う吉澤智子氏も出席。松園CPはタイトルの意味について「和歌や俳句で古くから親しまれてきた言葉で、花や草木の香りをまとった風が新緑の中をさわやかにかけぬけるさまを表現しています」と語り、「そういった風を主人公らがたっぷりと受けて、今度は自分たちがやがて風のような存在となって人々にぬくもりを届けていく。そして視聴者のみなさまにも新鮮で心地よい風をお届けしたいと思ってこうしたタイトルにしました」と思いを明かした。

まだ女性の職業が確立されていなかった明治期に同じ看護婦養成所を卒業し、「トレインドナース(正規に訓練された看護師)」と呼ばれて新たな風を巻き起こした実在の人物、大関和さんと鈴木雅さんの2人の半生をモチーフとした物語。田中ひかる氏の著書「明治のナイチンゲール 大関和物語」を原案とし、オリジナル要素も加えながら届ける。

NHKは「激動の時代を生きた2人のナースとその仲間たちの波瀾(はらん)万丈の物語として大胆に再構成します。登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描きます」としている。

松園CPは抜てきした見上について、昨年放送した大河ドラマ「光る君へ」で仕事を共にした際に、その表現力やチャーミングな人柄にひかれたと明かし「ぜひ務めていただきたいとオファーさせていただきました。もう1人の主人公と共にずっと見ていたいと思えるような最強のバディを選びたいと思っています。大切な誰かの手のぬくもりや尊さ、そうしたものを感じられるような作品にしたい」と力を込めた。

大関和さん(1858-1932)と鈴木雅さん(1857-1940)は、1886年に桜井女学校の看護婦養成所に第1期生として入学。卒業後は帝国大学医科大学第一医院でトレインドナースになった。しかし、ほどなくして大関さんは職場を追われて新潟県で女学校の舎監をすることに。一方、鈴木さんは日本で初めての個人経営の派出看護婦会を設立し、やがてそこに大関さんも加わることとなる。

2人は派出看護を行いながら、防疫活動でも大きな成果を残す。その後、鈴木さんは看護婦会を大関さんに委ねて引退。大関さんはその後、会頭を務めながら、「派出看護婦心得」「実地看護法」などを執筆。2人は看護師という職業の確立に大きく貢献した。

朝ドラは、現在放送中の24年度後期は橋本環奈主演の「おむすび」、25年前期は今田美桜主演の「あんぱん」、同年後期は高石あかり主演で「ばけばけ」を放送することが発表されている。「風、薫る」は連続テレビ小説第114作目で、今年の秋からクランクイン予定という。

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