ABCテレビ社長、フジテレビ問題に「放送業界全体の信頼を失いかねない事案」自浄努力に期待

ABCテレビの今村俊昭代表取締役社長（撮影・阪口孝志）

ABCテレビの今村俊昭社長（62）が24日、大阪市の同局で新春社長会見に出席し、芸能界引退を発表した中居正広氏（52）の女性トラブルを巡るフジテレビの対応について苦言を呈した。

今村氏はフジテレビの問題について「この事案は放送業界全体の信頼を失いかねない事案」と言及。フジテレビの港浩一社長の会見に「どういうご事情があったのかは分からないが、非常にフラストレーションがたまる会見になったのではないかと個人的には感じている」と感想を述べ、フジテレビの調査に「自浄努力でしっかりとご自身の中でやっていただくべきこと。言われてやるものではないし、ジャーナリズムとはそういうもの。期待したいし、やっていただきたい」と厳しい口調で語った。

ABCでは人権侵害事案は発生していないとしつつ、グループの人権方針に従い、速やかに再調査する意向を示した。

同局では1993～96年、SMAPが出演する「キスした？SMAP」を放送。中居氏が司会を務め、人気を博した。04年には中居氏が出演した復活版「中居正広が今さら…キスした？SMAP」も放送した。

今村社長は「中居さんのことは、弊社でやっていた時代は知っているが、スタッフとして関わっていないので存じ上げない」と話すにとどめた。