ユニフォームを脱いで「客観的にプロ野球を見ることができる」 野球解説者・宮本和知
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年4月30日 13時46分
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(4月20日放送)に元プロ野球選手でプロ野球解説者の宮本和知が出演。解説者の立場から見るプロ野球について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。4月18日(月)~4月22日(金)のゲストは元プロ野球選手でプロ野球解説者の宮本和知。3日目は、解説者の立場から見るプロ野球について—
黒木)読売ジャイアンツのコーチは退任されたのですが、その後、読売ジャイアンツの「社長付きアドバイザー」に就任されました。社長付きアドバイザーとはどのようなお仕事をされるのですか?
宮本)3年間、コーチとして巨人に復帰していましたが、経営者側、フロントと現場である選手の間で架け橋になるような人間がいなかったのです。
黒木)選手とフロントをつなげる方が。
宮本)現場で改善しなければいけないようなことがあっても、選手はストレートに言えない状況でした。そのような間に私が入り、「選手たちはこのように思っていますよ」ということを経営陣に伝える。そのような潤滑油のような役割です。
黒木)コーチを3年間やっていらっしゃって、選手のこともフロントのこともどちらもよくご存知ということなのですね。
宮本)3年間やって、いろいろと気付くことがありました。現場に行って、選手にいろいろと聞いて、そこで持ち帰ったものを経営陣に伝えています。
黒木)今シーズンからはプロ野球の解説者にも復帰されました。プロ野球解説者のお仕事はいかがですか?
宮本)ユニフォームを着ていたときと比べると、視野が広がりましたね。コーチをやっていると、試合中は視界がすごく狭くなるのです。私はピッチャー担当だったので、ピッチャーのことしか見ていませんでした。解説者になると、相手チームのことなどもすべて見ることができるので、視野が広がって野球自体が面白いですね。
黒木)それはいろいろな責任があったということもありますよね。
宮本)そうですね。プレッシャーや巨人軍というチームの歴史が重圧としてありましたが、いまはそれが除かれたなかで野球を見ることができます。「野球というスポーツは面白いな」ということを実感しています。
黒木)客観的にプロ野球を見ることができるようになったということですか?
宮本)そうですね。
黒木)解説をしていると、他の球団のことも言えるようになりますよね?
宮本)試合中、ベンチ内で何が起こっているのかということもわかります。「桑田、いまブルペンに電話しないといけないぞ」とか、「ピッチングコーチはマウントに行って選手を励ましにいかなくては」などということが、解説をしていてもわかります。「これはやばいな、監督お怒りだな」ということもわかりますね。
黒木)他の球団でも感じるものですか?
宮本)一緒ですね。日本ハムだけ読めませんが(笑)。
黒木)活気が戻ってくればいいですよね。
宮本)新庄君のおかげで若いファンの方も増えたと思います。野球界にとってはプラスですね。
黒木)大谷翔平さんのような方も海外で活躍されていますよね。
宮本)二刀流は増えると思います。少年野球を運営していますが、そのような子どもは多いです。女子野球もやっています。巨人軍が女子野球チームをつくったのです。いまはまだ4名ですが、今年1年間で15名獲って、2023年からスタートします。
黒木)学生時代に野球をやっていらっしゃった方たちが。
宮本)そうですね。2021年の夏の大会で女子が甲子園で決勝戦をやったのですが、その優勝ピッチャーや大学で優勝した4番バッター、大学のキャッチャーナンバーワンの選手などです。高校生の女子にして130キロを投げる至学館高校の吉安という選手もジャイアンツは獲得しています。そのいま4名の選手が夜9時まで練習しています。
黒木)女子野球もとても楽しみですね。
宮本)楽しみです。
宮本和知(みやもと・かずとも)/ 元プロ野球選手・プロ野球解説者
■1964年2月13日生まれ。山口県下関市出身。
■下関工業高校卒業後、川崎製鉄水島に入社。
■1984年、全日本のメンバーとしてロサンゼルスオリンピックに出場し金メダル獲得。
■1984年、ドラフト3位で読売ジャイアンツに入団。左のエースとして13年間プレー。通算成績66勝62敗4セーブ・防御率3.60。
■引退後は、テレビのスポーツキャスターなど、さまざまなメディアで活躍。
■2007年にはロサンゼルスでスポーツ心理学を学びライセンスを取得。
■2019年シーズンから読売ジャイアンツの投手統合コーチに就任。21年ぶりの現場復帰。2019年・2020年の連覇に貢献。2021年シーズンをもって退任。
■2022年からは球団社長付アドバイザーに就任。並行して日テレジータス・ニッポン放送の野球解説者に復帰。
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