『ブルーピリオド』眞栄田郷敦主演 “好き”と向き合うすべての人に捧げる応援ムービー、誰もが持つ青の記憶を鮮やかに描き出す
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年8月10日 11時0分
【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1199回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、8月9日に公開された『ブルーピリオド』と『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』をご紹介します。
『ブルーピリオド』武器は、情熱。夢に向かって突き進む!
数々の漫画賞に輝いた山口つばさによる人気漫画を実写映画化した『ブルーピリオド』。
美術に関してはまったく素人な高校生が、なんと国内最難関と言われる美術大学を目指す。あくなき挑戦に奮闘する姿を鮮やかに映し出した、珠玉の一作が完成しました。
『ブルーピリオド』のあらすじ
成績優秀で人望も厚い高校生、矢口八虎。ソツがなく器用ながらも、周囲の空気を読みながら生きることに物足りなさを感じていた。
そんな八虎の苦手な科目が美術。
授業中に出された「私の好きな風景」という課題に困っていた彼だったが、自分がいちばん好きな「明け方の青い渋谷」の風景を描いてみると、絵を通じて本当の自分をさらけ出すことが出来たような感覚に包まれたのだった。
それをきっかけに美術に興味を持ち、絵を描くことにのめり込んでいく八虎。思いはますます膨らみ、東京藝術大学を受験することを決意する。
しかしその道は険しく、八虎の前には才能あふれるライバルたちが次々と現れ、正解のない“アート”という壁が立ちはだかるが……。
『ブルーピリオド』のみどころ
主人公・矢口八虎を演じたのは、眞栄田郷敦。俳優という表現の世界において唯一無二の存在感を発揮し続ける彼が、今作では絵画に生きる希望を見出した主人公の情熱と成長を瑞々しく体現しています。
共演は、“ユカちゃん”こと鮎川龍二役の高橋文哉、八虎最大のライバル・高橋世田介役の板垣李光人、八虎の美術部の先輩・森まる役の桜田ひよりなど、いま人気の若手俳優たちが集結。
また薬師丸ひろ子、江口のりこ、石田ひかりなどベテラン俳優たちが脇をしっかりと固め、実写版『ブルーピリオド』の世界観にさらなる深みを与える名演をみせています。
絵を描く姿や手元の寄りのシーンでは、吹替えを使用せずに撮影された本作。キャスト陣は撮影前から半年以上もの時間をかけて絵画練習を行い、プロの画家から見ても遜色ない所作や身のこなしを体得したとのこと。
それだけに絵を描くことと向き合う若者たちの熱量や気迫がスクリーンから伝わってきて、その一挙手一投足の美しさは必見です。
「好き」なことに没頭するって、素晴らしい!
努力と情熱を武器に、無謀な目標に立ち向かっていく主人公の姿に共感せずにはいられない、まぶしいばかりの青春ストーリーです。
『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』
憧れの若手作家・緑町このはが在籍している名門高校に入学した、文学オタクな高校1年生・所結衣。しかし緑町このはという作家は、実は正体不明の存在。
このはの実態を突き止めるため、情報を握っている新聞部に潜入した結衣は、やがて新聞や記者の魅力に惹かれていき……。
櫻坂46の藤吉夏鈴が、映画初出演にして初主演!
新聞部を舞台に、社会の闇を暴いていく高校生たちの奮闘を描いた社会派エンタテインメント『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』。
タイトルにもなっている「トロッコ」。なんとも可愛らしい響きですが、実は新聞業界用語で「新人記者」のこと。
現在では、ほとんど使用されていない言葉なのですが、「まだ記者(汽車)として一人前でない=トロッコ」といった冷やかしの意味合いが込められているのだとか。
しかし、本作のトロッ子ちゃんは、新人だからと侮るなかれ。新米記者の目線を通して、正義とは何かを問いかける。爽やかで痛快な青春映画です。
<作品情報>
ブルーピリオド
2024年8月9日(金)から全国ロードショー
出演:
眞栄田郷敦
高橋文哉 板垣李光人 桜田ひより
中島セナ 秋谷郁甫 兵頭功海 三浦誠己 やす(ずん) 石田ひかり 江口のりこ
薬師丸ひろ子
原作:山口つばさ『ブルーピリオド』(講談社「月刊アフタヌーン」連載)
監督:萩原健太郎
脚本:吉田玲子
音楽:小島裕規添affle
主題歌:WurtS「NOISE」(EMI Records / W痴 Project)
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)山口つばさ/講談社 (C)2024 映画「ブルーピリオド」製作委員会
<作品情報>
新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!
2024年8月9日(金)から全国ロードショー
出演:
藤吉夏鈴(櫻坂46)
髙石あかり 久間田琳加 中井友望 綱啓永 外原寧々 ゆうたろう 八木響生 筧美和子 石倉三郎 / 髙嶋政宏
監督:小林啓一
脚本:大野大輔
原案:宮川彰太郎
音楽・主題歌:クレナズム「リベリオン」(MMM RECORDS / RED)
特別協力:東日印刷株式会社
制作協力:NeedyGreedy
制作プロダクション:レオーネ
製作幹事:東映ビデオ
配給・宣伝:東映ビデオ / SPOTTED PRODUCTIONS
文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
(C)2024「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」製作委員会
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/
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