韓国・尹大統領の取り調べ始まる 次の焦点は逮捕状請求

日テレNEWS NNN

韓国の尹錫悦大統領による非常戒厳をめぐり、捜査を進める合同捜査本部は15日午前、尹大統領の身柄を拘束しました。大統領公邸前から中継です。

公邸の前は大統領の身柄が捜査当局に移されたことで一時のものものしさは無くなっています。

ただ、未明から捜査当局の突入が始まった際には尹大統領の支持者らが大統領の拘束を阻止しようと地面に寝そべって警察側の動きを妨害しようとするなど激しい攻防がみられました。

ただ、捜査当局側も15日は前回の失敗の教訓から周到に準備をしていたようで捜査員がはしごを使って進入を妨害する車両を乗り越え公邸に突入したということです。

公邸では尹大統領の弁護士が対応し、捜査本部と大統領警護庁の衝突を避けるため、尹大統領が捜査本部に出頭する方向で交渉していましたが、捜査本部は午前10時33分に尹大統領の身柄を拘束しました。その後、午前11時からはさっそく聴取が始まったということです。今後、取り調べは2日間にわたって行われる見通しで、捜査本部はこの48時間のうちに次のステップとなる大統領の逮捕状の請求に踏み切るかを判断する見通しです。

一方、尹大統領は公邸を出発する前に収録した国民向けのビデオメッセージを公開し、「令状の執行は不当だ」などと訴えました。尹大統領としては捜査の不当さを訴えることで世論にも働きかけ徹底抗戦する方針です。

この記事の動画はこちらから再生できます