掛布雅之“理想の4番像”は田淵幸一「負けを背負える。『4番はこうでないといけない』と感じた」引退から37年経て野球殿堂入り
日テレNEWS NNN / 2025年1月17日 7時46分
公益財団法人野球殿堂博物館は16日、2025年野球殿堂入り通知式を開催。プレーヤー表彰でイチロー氏と岩瀬仁紀氏が選ばれたほか、エキスパート表彰で掛布雅之氏が殿堂入りを果たしました。
掛布氏は表彰後の記者会見で「テスト生で阪神に入団させていただいた私が、まさかこういう席で記者会見をするとは考えてもみなかった。まだ自分でもビックリしている感じ」と率直な気持ちを明かしました。
1974年にプロ野球デビューを果たし、79年には48本のホームランを放って初めて本塁打王のタイトルを獲得。通算1656安打、349本塁打、打率.292という成績を残し、阪神の4番としても長らく活躍してきました。
そんな掛布氏が思う“理想の4番像”は、阪神の先輩でもある田淵幸一氏。「僕にとって、ホームランとチームの負けを背負える4番は田淵さんだった。ヒーローになる田淵さんより、負けを背負って戦っている田淵さんの姿を見て『4番はこうでないといけない』と感じて、僕もそういう気持ちでやっていた」と振り返ると、現在のチームにも重ねて「今年は森下が(4番を)打つのではないかと言われていますが、大山という休まずフル出場する4番もいる。僕にとって田淵さんのような存在に大山がなれば、素晴らしいクリーンアップを作れるんじゃないかなと」とコメント。「すごく期待しております」と語りました。
さらに、現役時代の一番印象的な試合を聞かれると、「皆さん(85年のバックスクリーン)3連発と思うかもしれませんけど、僕は入団4年目の開幕戦(対ヤクルト)で松岡弘さんから打った1打席目の満塁ホームランですね」と回答。
1977年の一戦を回顧し、「入団3年目で打率3割をクリアして、僕を取り巻く環境がまったく変わった。初めて野球の怖さを感じて4年目のシーズンを迎えたときに、その1打席目に、インコース寄りのストレートをライトスタンドに打った満塁ホームラン。これが、プロ野球人として意識した最初のホームランなのかもしれません」とその理由を明かしました。
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