公私ともに仲のよかった王貞治氏が阪神の名将・吉田義男氏を悼む「とても紳士的な方、ジェントルマンでした」

左から吉田義男氏と王貞治氏(写真：時事)(写真：森田直樹/アフロスポーツ)

プロ野球・阪神は4日、阪神元監督の吉田義男氏が脳梗塞のため91歳で亡くなったことを発表しました。同じ時代を戦った盟友・王貞治氏が追悼のコメントを出しました。

吉田氏は阪神の監督を3度務め、1985年には阪神を球団史上初の日本一に導いた名将。選手としても、数々のタイトルを獲得。最多安打1回、盗塁王2回、ベストナインには9度選ばれています。その功績をたたえ、1992年には競技者表彰で野球殿堂入りを果たしました。阪神の監督のほかにもフランス代表の監督を務め、国際的な活躍をみせました。今年「球団創設90周年」を迎える阪神は、チームを彩ったレジェンド達を甲子園球場にゲストで呼ぶ記念イベントを敢行予定で、吉田氏も5月に登場予定と発表されていました。

ソフトバンクの王球団会長は「捕るが早いか投げるが早いかと言われた華麗な守備は、誰にも真似できないほど素晴らしかった。1964年東京五輪の年に、シーズンが終わって一緒にヨーロッパ旅行に行きました。その後フランスで一生懸命野球を広めてくれて、ムッシュ吉田で有名でしたね。ゴルフも好きな方でご一緒させていただきました。とても紳士的な方、ジェントルマンでした。吉田さんのような大変素晴らしい方が旅立たれてしまいとても残念です。心よりご冥福をお祈りいたします」とコメントしています。