浦添市、私有地に無断で雨水路 1990年ごろから不法使用か 土地所有者5人に計1億8100万円支払いへ
沖縄タイムス+プラス / 2024年3月29日 8時42分
沖縄県浦添市は、私有地に無断で雨水路を建設して使ってきたとして、計約1億8100万円を支払うことで土地所有者5人と和解する。1990年ごろから不法使用していたとみられる。市議会(比嘉克政議長)は28日の3月定例会最終本会議で、関連する和解案と下水道事業会計補正予算案を賛成多数で可決した。
雨水路は「シリン第1号雨水幹線」。同市城間や港川などを通って東シナ海に流入する。私有地は合計約4200平方メートルで、地目は原野や池沼、山林。和解金は1人当たり約600万円から約6900万円に上る。
市は71年ごろから雨水路の建設計画を立て、83年に用地取得を始めて工事を進めてきた。しかし90年ごろから用地取得交渉が止まったまま、工事を進めてきたという。
市によると、明確な経緯は不明。可能性として、当時、近辺で並行して進めた市街化整備に人員や予算が集中し、雨水路の用地取得を放置したことが考えられるという。
所有者が2016年に市に指摘して発覚した。両者は直接話し合い、不動産鑑定や類似の土地価格の推移を参考に金額を算出。18年10月を起点に時効がかからない20年分さかのぼり、地代相当額と遅延損害金を支払うことで合意した。18年10月以降の扱いは今後、買収や賃借を視野に交渉していく。
市上下水道課の担当者は「当時、いろいろな整備が重なったとはいえ、本来あってはならないこと。二度と起こさないようにしたい」と陳謝した。(浦添西原担当・比嘉直志)
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