家族や命、テーマに歌う 沖縄出身シンガー&ラッパーユニット「ZIN & AKIRA」が初アルバムリリース
沖縄タイムス+プラス / 2024年4月8日 9時0分
沖縄県西原町出身のR&BシンガーAKIRAと糸満市出身ラッパーのZINからなるユニット「ZIN & AKIRA」が3月8日、ファーストアルバムとなる「Noah」を配信リリースした。4年間でとりためた9曲を収めた今作。R&Bを軸にファンクや沖縄音楽などさまざまな要素を織り込んだ。楽曲に色濃く表れたメッセージテーマは「家族」や「命」。2人とも幼い子どもの親であり、お互いの子どもについて話す中で生まれたメロディーもあるという。(ライター・長濱良起)
-4年間の活動の中で初のアルバムです。どのような心持ちでしょうか?
ZIN まだリリースしたという実感がないというのが本音です(笑)。 アルバムを出すことをゴールに曲を作ってきたわけではないので、気づいたら曲がたまった感じ。「そろそろアルバム出す?」っていう話になりました。
AKIRA もともとそれぞれ別で活動していて、当初は1曲だけコラボする予定のユニットだったんですよ。でもなんか、楽しくなってきちゃって。
-アルバムタイトルの「Noah」に込めた意味を教えてください。
AKIRA 僕が浦添市内で経営している「カラオケ酒場ぷからっさ」の隣にある理容室「Noah」の店名から取りました。Noahの皆さんが(カット技術などを競う)バーバーイベントを僕の店で開催してくれたり、アーティスト写真撮影時のヘアセットをしてくれたり、普段からお世話になっているんですよ。Noahに何か恩返しをしたい気持ちがあって、そのままタイトルにしました。いろんな楽曲が入り、いろんな人の力でリリースできたという意味で「ノアの箱舟」のイメージとも重なっています。
-ジャケット写真の撮影場所が理容室に見えますが、ここがもしかしてNoahですか?
AKIRA そうです。Noahで飼っている蛇を、洗髪中のZINに近づけて遊んでいる何げない1枚をそのまま採用しました。
-どのようなコンセプトでアルバムを作り上げましたか?
AKIRA 僕たちの曲は、半分ぐらいが家族や命をテーマにしています。僕もZINも、子育てを通して学ばせてもらっていることが多くて、2人で子どもの話をよくしています。4曲目の「愛しい人へ」は、母を亡くした時期に作った楽曲ですが、自分の気持ちをしっかり消化し、前向きな気持ちに切り替えることができた思い入れの強い1曲です。6曲目の「抱きしめる」は、ひとり親世帯の自立を支援する拠点施設「糸満市マザーズスクエアいいまぁる」のPR楽曲として生まれました。
-楽曲制作はどのように進めていますか?
AKIRA メロディーは主に僕で、歌詞は主にZINなんですが、最終的には両方とも一緒に作り上げています。ビートメイカーのNOBB-Dさんに5曲のトラック(ボーカル以外の部分)を作ってもらいました。その他の楽曲トラックは、りこりす、Miyabi "BABY" Horikawa(HEM)といったアーティストや、トラック制作をしているレーベル「Darlle Records」から提供を受けています。1曲目の「intro」は僕がセルフで作りました。
ZIN リリック(ラップ詞)を書く上では、自分の気持ちに対して真実を書くことを心がけています。自分の人生でしか表現できないもの、ということを軸にして、ブレないようにしています。
AKIRA ボーカルレコーディングは、5曲分ぐらい、僕のカラオケ居酒屋に機材を持ち込んでとりました。
-R&Bを軸に、2曲目「Back to the music」のようなファンクな曲から、3曲目の「島風~kasanodan~」のように沖縄音楽を取り入れたヒップホップなど、ZIN & AKIRAのさまざまな顔が見られますね。
AKIRA 「島風~kasanodan~」は、エイサー団体「ONEVEXRYUKYU」(糸満市)に楽曲提供したもので、沖縄テイストが強く出ていると思います。「優しいきもち」は、自然な感じで三線の音色を入れてもらいました。
-名刺となるような初アルバムが出来上がったところで、どのような活動を展開していきたいですか?
ZIN ライブを増やしていきたいというのは2人で常々話しています。
AKIRA 現場に立ちたいです。今また新曲を同時進行で4曲ぐらい作っているので、それも併せて披露できるようにしたいです。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ジャングルが語る、ベッドルームから生まれた音楽で成功を掴むまで
Rolling Stone Japan / 2024年4月24日 18時0分
-
カイゴが語る、名曲をリミックス/リメイクする理由、トロピカル・ハウス発祥の裏側
Rolling Stone Japan / 2024年4月24日 17時30分
-
及川光博「音楽もお芝居もひっくるめたエンターテインメントを愛し続けています」
ananweb / 2024年4月18日 17時0分
-
シンガー・ソングライターでボカロP 恩納村在住の15歳・かか、アルバム「夢に吹く風」リリース
沖縄タイムス+プラス / 2024年4月13日 5時10分
-
【ボーカロイド音楽専門レーベル「KARENT」配信情報】3月28日(木)~4月3日(水)に15作品の配信をスタート!
PR TIMES / 2024年4月3日 17時30分
ランキング
-
1トイレ掃除を頼むと涙目…新人バイトはオーナー親族のお嬢様。いきなり辞めたが、意外な展開に
女子SPA! / 2024年5月2日 8時47分
-
2「おじさんドラマ」すっかり定着の底知れぬ魅力 ベテラン俳優が好演、世間の"おじさん観"も変化?
東洋経済オンライン / 2024年5月2日 13時20分
-
3「いきなり退職代行から連絡が…」「注意すると泣く」20代社員はなぜ“打たれ弱い”のか
日刊SPA! / 2024年5月2日 8時52分
-
4映画「もののけ姫」の映えスポットで撮影した女性の投稿に大反響! 「言われなくても生きそう」「無敵感がすごい」
よろず~ニュース / 2024年5月2日 15時0分
-
5制服と体操服でやりがちなNG洗濯! 体操服を洗濯する時、ファスナーは閉める? 開ける?
オールアバウト / 2024年5月2日 21時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください