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奢る舞けん茜がアルバム「ACRYL MAP」発売で6年ぶりワンマン 電子音やコラボで広がるライブ表現の幅【レポ・動画あり】

沖縄タイムス+プラス / 2024年4月22日 10時0分

 沖縄県出身3人組ロックバンド「奢る舞けん茜(しゃるまいけんあかね)」が3月22日、6年ぶりのワンマンライブを那覇市牧志のライブハウス「Output」で開いた。3月にリリースした新アルバム「ACRYL MAP」発売後初のライブ。好きな音色を、好きなように詰め込んだバンドスタイルで、観客と一緒になって音楽を楽しんでいるようだった。ギターボーカルのとやは「成人してから初めてのワンマンライブです。お酒でも飲みたい気分です」と話し、アンコールを含めて計19曲を熱演した。(文・写真=ライター・長濱良起)

 一発目は最新シングルで、アルバム「ACRYL MAP」の収録曲でもある「Bureikou Ragnarok」。出だしにふさわしい、疾走感あり浮遊感ありのナンバーで、一気に会場を奢る舞けん茜カラーに染め上げた。

 新アルバムの楽曲を中心に披露しつつ、2015年リリースの「いってらっしゃい。」「NovemberDS」を組み込んだセットリストで、幅広い時間軸で活動するバンドの魅力を見せつけた。伸びやかなボーカル、メロディーに気持ちよく乗った日本語詞、耳だけでなく目でも楽しめる派手なギター奏法、そして基礎をしっかり支えるドラムとベース。「これが奢る舞けん茜か」と実感するには十分すぎた。

 ライブの中盤には、ゲストで親交の深いバンド「こころとことば」の心花とシンバを迎え、5人体制で2曲を披露。7曲目の「Ryugu」では、心花のどこかアットホームな歌声が楽曲の世界観に色を付けた。

 シンバが担当する楽器はなんと「テルミン」。約100年前にロシアで発明された世界最古の電子楽器とされるもので、手で触れずに音程や音量をコントロールできる。

 挑戦的かつ実験的な音作りも、今回のライブの核。ベースのまつどーが、曲によってボコーダー(人間の声を楽器的に変換する機材)やシンセサイザーを演奏し、表現の幅を広げた。これまでライブでの演奏・再現が難しかった既存曲も、ライブで披露することができるようになっている。

 6年ぶりであると同時に、メンバーが1人脱退し3人体制となって初めてのワンマンライブでもあった。とやが「本当に楽しく演奏させてくれてありがとうございます。『3人でもやるぞ』と思えたのはいい感じの曲ができたから。その曲をやりたいと思います」と語り、堰(せき)を切ったかのように歌い出したのは新アルバム収録曲の「GATE」。空港の搭乗ゲートをイメージした曲で、バンドの新たな旅立ちを象徴する曲でもあった。

 アンコールでは、いじゅのドラムイントロから始まる「Summer fiction」、さらにはこの日2回目の演奏となる「One chord」と、いずれもアップテンポなナンバーで締め、余韻と共にステージを去っていった。

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