うりずんの季節、潮風香り疾走へ 沖縄ランナーズクラブ残波岬駅伝 あす4月28日開催
沖縄タイムス+プラス / 2024年4月27日 10時35分
沖縄ランナーズクラブ残波岬駅伝大会プレ大会(主催・県ランナーズクラブ連合会=ORCA)が28日、読谷村の残波岬公園で開かれる。「残波の風に誘われて!」をテーマに、アスリートから市民ランナーまで多様な世代の計86チーム、516人がエントリー。心地よい、うりずんの季節に潮風香る風光明媚(めいび)な残波岬を駆け巡り、仲間にたすきをつなぐ。(中部報道部・又吉朝香)
昨年まで分かれていた競技部門とエンジョイ部門を統合して開催。県内外のランナーで構成された駅伝チームが、6区間22.5キロに挑む。昨年大会で4連覇し、通算10度目の優勝を飾った「宜野湾陸友会」が今年も出場する。
優勝チームには読谷村長杯や賞状、商品が贈られる。区間賞もあり、賞状や盾、賞品がある。60歳以上の参加者は、ねんりんピック全国大会への派遣選考レースの対象者になる。
開会式は午前9時20分から、同公園内にある「残波大獅子」の前で開く。レースは午前10時スタートで、雨天決行。
後援は読谷村、村議会、村教育委員会、村体育協会、FMよみたん。協賛はオリオンビール、サンオキ。特別協力は沖縄タイムス社。協力は村スポーツ推進委員協議会。
GW 最高の思い出に
ランナーズクラブ連合会 倉岡弁慶会長
あす、いよいよ残波岬駅伝が開催されます。以前から参加・運営に関わっている私からすると1年で最も過ごしやすい「うりずんの季節」に行われるという印象で、駅伝にはうってつけの時期だと思います。ゴールデンウイークが、参加者の皆さんにとって最高の思い出になることを願っています。
今回は、競技部門とエンジョイ部門の垣根を取り払い、「プレ大会」という形で開催します。速さを競うだけでなく、一緒に走る仲間とのチームワークづくり、周囲のチームとの親睦や交流を積極的に行っていただき、日々の生活にハリが出るような大会になることを目指しています。
また、昨年度に引き続き本年度もスポーツデポさまにご協力いただき、ランニングシューズの試し履き会を併催し、皆さまの足元からのサポートも行う予定です。
そして、今年は5年ぶりに表彰式の開催を予定しています。お楽しみ抽選会はまだ再開できないものの、ようやくコロナ禍前の交流の場も戻ってきました。残波駅伝の醍醐味(だいごみ)である走った後の各自チームでの懇親、他チームとの交流もぜひお楽しみ下さい。
走られる方も応援の方も、多くの方が足を運んでくださると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
笑顔で焦らず気負わず ズムズムランクラブ
健康志向のチーム「ズムズムランクラブ」は「いつも笑顔で焦らず 気負わず 怠らず」がモットーだ。総勢46人で平均年齢は67歳。3チームに分かれて出場する。
監督は健康運動指導士の資格を持つ新垣行康さん(72)。メンバーの中にはペースメーカーが入っている人もおり、「勝負は二の次。前回大会よりメンバー一人一人が健康になっているかが重要だ」と話す。
チーム練習の初めには、新垣監督が独自で開発した準備体操を30分かけて行う。屈伸や足首を伸ばす動きなど、けがなく走れるようにしっかり体をほぐす。ランニングの際には、下半身の力を抜いた無駄のないフォームを教える。
高江洲枝美子会長(68)は5キロを35分以内で走るのが目標で、大会当日は69歳の誕生日だ。「仲間と一緒に誕生日を迎えられるのがうれしい」と話した。
饒平名裕子副会長(63)は5キロを31~32分でゴールする目標を掲げる。「去年よりいい結果を残したい」と意欲を見せた。
伊仲明子事務長(68)は週2~4日、健康維持のため練習を重ねている。「全員が笑顔で楽しく走れたら大満足」とほほ笑んだ。
順位こだわらず楽しむ おくま整形外科
チーム「おくま整形外科」は職場スタッフとその家族やOBで構成。左胸にカバのイラストが入った黄緑のチームTシャツを着て、心を一つに走り切る。
イラストは同整形外科の理事長で、監督兼アンカーを務める奥間英一郎さん(49)をイメージしたキャラクターだという。出場は2年連続3回目。奥間さんは「順位にこだわらず、大会を楽しむ。打ち上げはみんなで焼き肉に行こう」とメンバーに呼びかけた。
看護師の西銘静香さん(42)は、5区で2.5キロを走る。今月から週2回、中学1年の息子優剛さん(12)とトレーニングに励んでいる。中学生の頃は陸上部で短距離選手だったが、大会に出るのは「相当久しぶり」。当日に調子が悪ければ、優剛さんにバトンタッチする予定。「息子と二人で大会に向けてコンディションを整えたい」と意気込んだ。
理学療法士の座喜味孝文さん(36)は4区で5キロを走る。今年のNAHAマラソンでフルマラソンに初挑戦する予定で、いい練習になるだろうと考え大会参加を決めた。30分でバトンをつなぐのが目標。「みんなでいい思い出を作りたい」
今年は20位以内が目標 まんてん走友会
「まんてん走友会」は、沖縄市に住むマラソン好きたちで構成するチームだ。模合仲間や仕事の関係者でメンバーを集め、今年で結成から約15年がたつ。最年長で監督を務める大城孝夫さん(77)と、最年少の宮里玲乃愛さん(19)の年の差は58歳あるが、大の仲良しで冗談を言い合う仲。駅伝終了後の打ち上げを楽しみに大会に挑む。大城さんは「年齢に関係なく楽しくやっている。去年は34位だったので、今年は20位以内が目標だ」と意気込みを語った。
宮里さんは1区2.5キロを走る。14分以内でたすきをつなぐのが目標だ。「あまり練習はできていないため、ぶっつけ本番になってしまうが、マインドで走り切りたい」と話した。
伊禮辰弥さん(38)はアンカーで5キロを走る。週に1回30分から1時間かけて練習を積んでいる。「本番は20分台でゴールするのが目標。アンカーなのでプレッシャーもあるが、全力を尽くしたい」と話した。
大城正さん(47)は「記録よりも記憶に残る大会にしたい。終わった後の打ち上げも楽しみだな」と笑顔を見せた。
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