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玉城デニー知事、常態化する米軍パラシュート降下訓練に抗議 外務省で辻副大臣と会談【動画あり】

沖縄タイムス+プラス / 2024年5月10日 11時52分

辻清人外務副大臣(右)に要請書を手渡す玉城デニー知事=10日午前、外務省

 【東京】沖縄県の玉城デニー知事は10日午前、外務省で辻清人副大臣と会談し、米軍嘉手納基地で昨年12月以降、5カ月連続で実施されている米軍のパラシュート降下訓練に抗議した。

 玉城知事は訓練が常態化していることに「県や地元自治体が厳重に抗議しているにもかかわらず、非常に不誠実だ。県民の思いをないがしろにしている」と指摘。「米軍伊江島補助飛行場の滑走路が整備されるまでの間は、県外や国外で訓練するよう米側に強く働きかけていただきたい」と求めた。

 辻副大臣は「要請は大臣に報告させていただく。(米軍の)安定的運用は地元の理解があってこそだということを、改めて真摯(しんし)に受け止めている」と述べた。上川陽子外相は衆院外務委員会に出席し、要請には辻副大臣が応じた。

 パラシュート降下訓練について、日米両政府は、例外的な場合を除き沖縄本島北部の西側にある米軍伊江島補助飛行場(伊江村)で行うと合意している。一方、米軍は伊江島の滑走路全体が劣化し、訓練機の離着陸に適さないと説明。当分は嘉手納基地で訓練を継続する考えを示している。

 要請で玉城知事は、昼夜を問わない訓練やエンジン調整による騒音、外来機の相次ぐ飛来や無人偵察機「MQ9」の配備など嘉手納基地の機能強化にも触れ、「負担軽減と逆行するものと言わざるを得ない」とし、改善を求めた。

 また、米軍普天間飛行場所属の海兵隊上等兵が宜野湾市内のコンビニエンスストアで発生した強盗事件の容疑者として逮捕された件にも抗議。「ナイフを使った凶悪な犯罪で、県民に大きな不安を与える。大変遺憾だ」と述べ、綱紀粛正と再発防止を米側に働きかけるよう要求した。

 玉城知事は10日午後、木原稔防衛相にも直接抗議する予定。

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