沖縄で被害額10億円超 SNS型投資詐欺や「ロマンス詐欺」に注意 著名経済アナリスト名乗る者からメッセージ 40代男性が1300万円被害

　沖縄県警は11日、今年5～7月に本島南部の40代男性がSNS型投資詐欺で現金約1300万円をだまし取られたと発表した。県内では今年8月までに、同詐欺やSNS上で恋愛感情を抱かせて金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」の被害額が10億円を超えており、県警が注意を呼びかけている。

　捜査2課によると、男性はインターネット上に掲載されていた経済アナリストの森永卓郎さんの写真などを使った投資講座の広告をクリックしたところ、森永さんを名乗る者からLINEが届いた。

　別の人物を紹介され、投資のLINEグループに招待された。その後「追加入金するとボーナスが付与される」などと言われ、10回にわたり計約1200万円を入金。出金を申し出たところ「納税」する必要があるとして追加の入金を求められ、約100万円を振り込んだという。

　同課によると、SNS型投資詐欺は8月末までに60件、約7億5千万円の被害が出ていて、昨年1年間の8件、被害額3430万円から激増している。