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災害時の水不足でシャワーに入れない…2人分の水100リットルを100人で再利用 AIが分析しフィルターろ過 導入した名護市が実演会 沖縄

沖縄タイムス+プラス / 2024年9月12日 17時30分

名護市が購入した防災用循環シャワー「WOTA BOX」と渡具知武豊市長=2日、同市の北部生涯学習推進センター

 【名護】名護市は2日、災害時に貴重な水を繰り返し再利用できる防災用循環型シャワー機「WOTA BOX(ウォータボックス)」の実演会を北部生涯学習推進センターで開いた。移動型のシャワー施設で、人工知能(AI)が使用後の水を分析し、フィルターで汚れをろ過する。使用した水の98%を再利用できるため、通常は2人分ほどの水量に相当する100リットルで、100人が使用できる。

 市は昨年8月の台風6号で断水と停電が長期間に及んだ際に、製品の県内代理店を務める偕生メディカルサービスからシャワーを無償レンタルした。その後、米軍再編交付金を利用し3500万円で5台購入。直後に能登半島地震が起き、5台とも被災地に貸し出した。

 被災地での使用が長期に及んだため、国の補助金で5台とも新品になって返却された。5台は久辺小学校と北部生涯学習推進センター、屋我地、羽地、久志の3支所に順次配置される。実演会に出席した渡具知武豊市長は「災害はいつ起こるか分からない。この製品も寝かせるのではなく、使い方を覚えるために市のイベントなどで試してみる機会をつくりたい」と話した。(北部報道部・松田駿太)

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