沖縄県警機動隊、記者が体験入隊 10キロ装備と5.5キロ盾で30分走 訓練の過酷さ痛感
沖縄タイムス+プラス / 2024年12月24日 11時0分
自然災害や大規模なテロなどが起きた際、人命救助や爆発物対応などにあたる沖縄県警機動隊。活動内容や訓練を知ってもらおうと、報道機関の記者を対象とした体験入隊イベントが6日、うるま市大田の県警機動隊庁舎で開かれた。本紙記者(26)も参加した。
県警機動隊には、(1)銃器対策(2)レスキュー(3)爆発物対応(4)NBCテロ対策(5)水難救助の5つの専門部隊がある。中でも、レスキュー部隊は災害現場での救護者の捜索や救出が任務。今年の正月に発生した石川県の能登半島地震でも、隊員が現地に派遣され、行方不明者の捜索に当たった。
この日は、県内メディアなどの7人が各部隊の訓練を見学・体験した。レスキュー部隊による高所救助訓練や、要人警護訓練を見学。爆発物対応部隊の訓練では、実際に不審物の回収で身につける装備を着用した。重さ約30キロの防護服を着たが、身動きが取りずらく、25キロの盾を持ち上げるのがやっとだった。
最後に、プロテクターやヘルメットなど重さ約10キロの装備品を身に付け、盾を持って走る「駆け足訓練」に挑戦。隊員らに交じって列になり構内を走り回った。
「ガチャッ、ガチャッ」。一歩踏み出す度に、装備の重さが体にのしかかり体力を奪っていった。重さ5.5キロの盾を、交互に片手で持って走るため、途中から肩と腕に痛みが襲った。それでも隊員から「まだいけるぞ」と声をかけられ、なんとか30分間走り切ることができた。もうこれ以上走れないと思ったが、別の隊員から「普段は1時間走ることもある」と言われた。小学校から大学までサッカー部の所属で体力には多少の自信があったが、訓練の過酷さを痛感した。
東濵貴大隊長は「人命救助が最大の任務。自分の命を守りながら人の命を守るためには、2倍以上の体力が必要で、日々厳しい訓練に耐えている。このようなイベントを通じて、機動隊の職務に関心を持ってほしい」と語った。(社会部・玉那覇長輝)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「海猿」決死の救出劇 松江市の漁船座礁事故、壮絶な舞台裏 海保隊員「船が割れるかと」
産経ニュース / 2025年2月5日 11時34分
-
《空挺降下訓練始め》「美しい国、日本を守る」不肖・宮嶋が見た“精鋭無比”第一空挺団の全貌
文春オンライン / 2025年1月30日 6時10分
-
京都・上賀茂神社でテロ対策訓練 境内で爆弾爆発、文化財どう守る
産経ニュース / 2025年1月27日 19時49分
-
いまだ現役! 50年前のトヨタ「クラウン“パトカー”」登場! 千葉県警の「“クジラ”オープン」年頭視閲で今年もお披露目
くるまのニュース / 2025年1月18日 6時10分
-
改良重ね大進化! 阪神淡路大震災で誕生「自衛隊用レスキュー装備」とは 外国軍も是非使って!
乗りものニュース / 2025年1月17日 9時42分
ランキング
-
1東大阪市切断遺体 大阪市内のマンション敷地で頭部を発見
日テレNEWS NNN / 2025年2月5日 13時51分
-
2高級シャンパンのラベル貼り替え“ドンペリ偽装”の狡猾手口…72本を買い取り店に持ち込み580万円ダマし取る
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月5日 9時26分
-
3八潮道路陥没の復旧工事、埼玉県補正予算案に40億円…再発防止へ下水道局定員を10人増
読売新聞 / 2025年2月5日 12時12分
-
4万博、「当日券」導入へ=前売り券伸び悩みで―石破首相
時事通信 / 2025年2月5日 12時44分
-
5国内最古級の文章?土器片に「何」「不」の漢字か…高知・南国の若宮ノ東遺跡から出土
読売新聞 / 2025年2月5日 10時55分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください