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「ティンクティンク」2025年飛躍誓う ライブ拠点を北谷から那覇へ 県民の観客増え「刺激に」

沖縄タイムス+プラス / 2025年1月10日 18時29分

新しい拠点のテンブスホールでライブをする(左から)譜久村さやか、波名城夏妃、屋嘉比奈々=12月19日、那覇市の同ホール

 照屋林賢がプロデュースする3人組ボーカルグループ「ティンクティンク」が2025年の飛躍を誓っている。波名城夏妃は「巳(み)年なので、ヘビのように、ながーく愛される存在になれるように頑張りたい」と話す。屋嘉比奈々は「基礎をしっかり固めて、今までとは違ったジャンルの音楽づくりができたらいい」、譜久村さやかは「壁にぶち当たっても笑顔で吹っ飛ばせるような年にしたい」と意気込んだ。

 昨年、定期ライブの拠点を閉店した北谷町のカラハーイから、那覇市のテンブスホールに移した。12月19日に同ホールで行ったライブでは、沖縄民謡をはじめ、メンバーそれぞれが作詞・作曲を手がけるオリジナル曲など15曲を披露した。曲の間には、メンバーの明るい人柄が垣間見える気さくなトークも展開し、楽しませた。客席には県内のみならず、神奈川県や中国・上海からの観客や、手製のきらびやかなうちわを手に熱心に声援を送るファンの姿も見られた。

 沖縄民謡「谷茶前」や、りんけんバンドのカバー曲「ありがとう」、三線、太鼓、三板で聴かせた「豊年の歌」など、華やかな楽曲でライブはスタート。澄み渡る歌声が印象的だった「大月」や、どこか懐かしいメロディーが耳に残る「月ぬ黄金森」、軽やかな高音が心地よい「北谷あっちゃーあっちゃー」とオリジナル曲では3人それぞれの個性を発揮した。

 振付やカチャーシーがレクチャーされた「ヒスヒスカルカル」「クイチャー」「唐船どーい」では、年齢や国籍を超えた観客が一つになり、ティンクティンクの歌声に身を委ねた。

 ライブを終えて波名城は「北谷は観光客が多かったが、那覇では県民の方が増えている。それが新しい刺激となってステージのアイデアにつながり、とても充実したライブになっている」と客層の変化を喜んだ。新しい拠点での抱負について譜久村は「毎週、客席を埋め尽くすぐらいの人たちに来ていただけるように、そして沖縄の方も新しい発見があって楽しめるようなステージづくりを頑張りたい」。屋嘉比は「テンブスホールでしかできない演出を考えて、さまざまなステージができたら」と話した。

 定期ライブは、1月は16日、26日、2月は6日、14日、20日にそれぞれ午後7時から同ホールで開かれる。公演後は写真撮影会も行う。問い合わせはてんぶす那覇、電話098(868)7810。

 (フリーライター・たまきまさみ)

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