センバツ決定の沖縄尚学 2度の全国制覇 卒業生に東浜巨、リチャードら

九州大会を制し、優勝旗を手にダイヤモンドを一周する沖尚の選手たち＝2024年11月4日、大分市・別大興産スタジアム（金城健太撮影）

　沖縄尚学は那覇市国場にある私立高校。全校生徒1055人。文武両道を目指し、沖縄伝統空手道の型の授業を必修にするなど特色あるカリキュラムを組んでいる。2024年の国公立大合格者数は187人（現役148人）。

　硬式野球部の部員数は1、2年生計46人。比嘉公也監督が2006年から指揮を執る。八重瀬町に専用の野球場「尚学ボールパーク」がある。2024年秋季九州大会では1回戦で佐賀北、準々決勝で鹿児島実業を破り、4強進出。準決勝で西日本短大付（福岡）、沖縄勢対決となった決勝でエナジックを下して頂点に立った。

　1999年に金城孝夫監督の下、選抜高校野球大会で、春夏通して県勢初の甲子園制覇を果たした。2008年にも比嘉監督の下、東浜巨投手を擁して選抜大会を制するなど全国区の強豪校として知られる。

　沖尚高出身のプロ野球選手は東浜巨、嶺井博希、リチャード（以上ソフトバンク）、與座海人（西武）、岡留英貴（阪神）、仲田侑仁（広島）。OBでは現ロッテコーチの伊志嶺翔大、元広島の安仁屋宗八、元近鉄の真喜志康永ら。

　他に真喜志慶治（柔道家）、MASA　MAGIC（マジシャン）、友利新（医師、タレント）も卒業生。

　学校の前身は1957年に開校した嘉数学園沖縄高等学校。1983年に校名を改称し、沖縄尚学高等学校が創設された。1986年に中学校を付設、1991年に嘉数学園から分離独立し、学校法人「尚学学園」として県から認可を受けた。