柴犬、お風呂拒否の攻防戦が『警察24時』のよう…逃走から確保まで10分ほど「できる限り心の準備を」

ソファーの隙間に入り込み、全力でお風呂を拒否

　散歩するのも、お風呂に入るのもイヤだ…。強い意志をもって、飼い主さんと攻防戦を繰り広げる柴犬・ロックくんの逃走劇が「警察24時のよう」と話題に。「お風呂入ろう？」と飼い主さんに諭されても、ごねて、隠れて、逃走。最終的に「確保！」されて諦め顔で風呂場に連行される様子は、「犯人逮捕のドラマだ…」「確保されたら諦めるのね（笑）」「どんだけごねても、噛まないとこがかわいい」と373万回再生させるほどの反響を集めた。お風呂だけではなく、散歩も嫌いだというロックくんとの攻防戦について飼い主さんに話を聞いた。

【動画カット】まるで犯人逮捕のドラマだ…お風呂嫌いなロックくんとの攻防戦

■10分ほど続く攻防戦、年々知恵をつけ、仮病まで使うように

ーー柴犬ロックくんと、ママ・パパによる「お風呂」の攻防戦には「す、すごい…鋼の意思を持ってやがる…」「ママとのやりとりがおかしくておかしくて」「傍からみたらオモシロいけど大変ですね」などたくさんのコメントが。あらためて、SNSに寄せられる反響についてはいかがですか？

「ロックと暮らし始めて、私も最初は驚きと戸惑いの連続でした。日本犬を育てるのも初めてでしたが、幼少期に実家に居た洋犬とは全く違っていたので（笑）でも、そんなクセだらけの愛くるしい姿を発信する事で、たくさんの方々が『笑顔になります』や『癒されます』『ウチだけじゃなくて安心しました』など、ビックリする数のお声や応援を貰って、本当に今でも驚きと嬉しさでいっぱいです。又、ロックが家族以外の誰かの記憶に残る事に、とても不思議で幸せな感覚です」

ーーロックくんがお風呂に入るまで、どのような手順で声掛けをしているのか。普段の様子をお聞かせください。

「黙って連れて行くと終始お風呂場で震えてしまうので、お風呂の時はできるだけロックに心の準備をしてもらうようにしています。怒られますが、お風呂だよと話しかけて、約10分ぐらいは、攻防してる気がしますね（笑）。ロックも年々知恵を付けていってまして、お風呂と言うと、耳が痒いフリをしてみたり（心配でその時病院に連れて行った事もありましたが、特に何も無く、先生も仮病かもしれないね、と笑ってました）、ご飯を食べる素振りをみせたり、『今僕◯◯だから、お風呂無理だよ』と言わんばかりの行動をする時があって、驚くときがあります」

ーーなぜロックくんはお風呂が嫌いになってしまったのでしょうか？

「たぶん元々水自体があまり好きじゃないようです。犬用のプールや川でも、そんなに楽しそうにしてた思い出は無いので（笑）。あと、ロックは泳げないんです。それを自分でわかってるのか、水には自分からあまり近づこうとはしません」

ーーお散歩の拒否についての投稿も拝見しました。やりとりを見るぶんにはおもしろいですが、実際は困りますよね。ロックくんの場合は最終的にどういう声掛け・対応をすると散歩に行ってくれるのでしょうか？

「対応というか、いつまでも攻防してても仕方ないので、ある一定の時間が過ぎると抱っこで玄関に強制連行するのが、よくあるパターンですが、たまにロックのおトイレのタイミングと、散歩のお誘いのタイミングが上手く重なった時は、スンッと嫌がらずに玄関に向かってくれることもあります」

■「私たちはロックの犬権を尊重することはとても大事なことだと思っています」

ーーどれだけブチぎれても拒否しても、本気噛みはしない。パパに確保されたら従うなどかわいい一面も。飼い主さんが考える、ロックくんのえらいところはどんなところだと感じますか？

「やはり本気で噛むと、私たちが怪我をするのはわかってると思います。噛むフリと怖い顔は、もの凄い勢いですが、よくコメントでも聞かれるのですが、絶対本気では噛んできません。そうやって、ロックの中で線引きをしてくれてるのかな？ といつも思います。少し話しはズレますが、私が主人と夫婦喧嘩してる時は、話の内容は理解してないのですが、必ず100%私の味方をして、主人に向かって吠えてくれます（笑）」

ーーママさんを守ってくれているんですね。

「主人が私に何か言い返そうとすると、それ以上に大きな声で吠えて阻止します。言い合いたくても、出来なくなるので、笑っちゃって大体夫婦喧嘩はロックのおかげでおさまります。たぶんそれも、私より主人の方が強いと認識してるのかなって。ロックは家族の事も色々と見てるんだと感心してます」

ーーロックくんに今後どのように過ごしていってほしいですか？

「表情と感情が豊かなロックなので、これからもロックらしく、マイペースで、そして嫌な事はNO！と言える、犬生にしてあげれたら良いなと思います。たまにコメントで、飼い主にこんなに吠えるなんて…みたいな事も言われちゃうのですが、私たち家族はロックの犬権（ケンケン）を尊重する事はとても大事だと思っていて。人間でも嫌な事や苦手な事を、嫌と言うな、思うな、と押し付けられたら、ストレス溜まるじゃないですか（笑）。だから、ロックには、嫌だ！苦手だ！と主張するぐらい自由にしてもらいたいと思っています。その分、本当に嫌でも、ロックの中で本気で噛む事は我慢してくれてるので。これからも健康に気をつけて、ロックにとって1日でも楽しい犬生になるように沢山思い出を作っていきたいです」