宮藤官九郎氏、池松壮亮への連ドラオファーは「ダメ元」だった 出演快諾にびっくり
ORICON NEWS / 2024年4月25日 7時0分
脚本家の宮藤官九郎氏が13日、都内で行われた『季節のない街 シナリオ』(KADOKAWA)のトークイベントを実施。ドラマ版で主人公の半助こと田中新助を演じる俳優・池松壮亮もサプライズで駆けつけた。
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原作は、山本周五郎の同名小説。誰もがその日の暮らしに追われる、裕福とはいえない“街”を舞台に、弱さやずるさを隠さずにたくましく生きる個性豊かな住人たちの悲喜を紡いだ物語となっており、1970年に黒澤明監督が『どですかでん』のタイトルで映画化したことでも知られる不朽の名作だ。
ドラマ版は、宮藤氏が、20代のころからずっと切望していた企画であり、テレ東とディズニーの共同製作によって昨年8月にディズニープラスで先行配信された。
今年4月よりテレ東のドラマ25枠(毎週金曜 深24:42)にて地上波放送中。傑作小説をベースに、舞台となる“街”を12年前に起きた“ナニ”の災害を経て建てられた仮設住宅のある“街”へ置き換え、現代の物語として再構築。希望を失い、この“街”にやってきた主人公が“街”の住人たちの姿に希望を見つけ、人生を再生していく青春群像エンターテインメントとなっている。同シナリオブックは、全10話分を充実の監督解説付きで収録。
改めてドラマ化までの経緯を聞かれた宮藤氏は「僕が大人計画に入る前に『自分で何かをやらなきゃ』という、若い頃の焦りと衝動の真っ直中で原作に出会ったんです。その時に大阪の西成で暴動があって、その全てがなぜか自分の中でリンクして、突発的に大阪まで見に行ったんですよ。行ったら暴動は収まっていたんですけど(笑)でも、すごくエネルギーを感じる出来事でした」と回想した。
その後も原作小説に強い思いを抱いていた宮藤氏は「コロナ禍とかいろいろあって『自分がやりたい作品、やりたかったことってなんだっけな』と考えて、その時に思い出した。皆さん『どですかでん』は知っているけど、実はこれが原作なんですよと。それを『連続ドラマにならないですかね?』ってお願いしたところ、誰も止めなかったのでやることになりました」と明かした。
そして重要となるキャスティングについて話題に。「連続ドラマに出てる印象があまりなかった」という池松に「ダメ元」でオファーしたといい、それを受けた池松は「とても光栄でした。宮藤さんがコロナの時期を経てこれを出すんだと。ずっとやりたかった企画で、脚本だけでなく自ら監督もするんだと。そんな重要な作品がなぜ自分に回ってきたのか分からないままとにかく光栄で、もともと黒澤のどですかでんも、山本周五郎も大好きだというのもあって、こんな贅沢な作品で宮藤さんと出会えることが夢のようでした」と回答。スムーズに出演を快諾され、宮藤氏は「騙されてるんじゃないかな?本当に出てくれるんですか?って何度も聞きました(笑)」と冗談めかした。
文字通り、笑って、泣けて、感動できるストーリーが多くのファンを魅了している。連ドラだけでなく、“コメディ”のイメージが薄い池松だが、宮藤氏は「普段の会話もそうですけど、間合いとかが上手なんですよね。あとは三人(タツヤ役・仲野太賀、オカベ役・渡辺大知)の空気感だったり、第4話で荒川(良々)くんと増子(直純)さんと一緒のシーンを撮ってるときに(池松が)笑っちゃってるんですよね。でも俺も笑ってるしいいかって。いい具合に抜けてる半助をコメディに転換できてるなと。冷静に考えたら仮設住宅の暮らしをコメディにするなんて誰もやってない。でも、実際は笑い声もあっただろうし、これはこれでいいんじゃないかって。面白いから笑っちゃうよな。それをフリーに演じてもらいました」と話した。
絶賛の数々に照れ笑いを浮かべた池松は、宮藤氏の演出について「全体的に答えると素晴らしかったとしか言いようがない」とした上で「人の痛みや悲しさを根底に置きながら、その営みと触れ合いを宮藤さんにしかなし得ない手触りで見事に描ききってくれました。脚本でも、監督としても、その複眼的な視点でスタッフ、キャストをこの物語の世界に引っ張ってくれました」と演者サイドも刺激を受けたと振り返っていた。
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