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“BS民放初”日本シャンソンに特化した番組を放送へ クミコ&松村雄基ら豪華アーティストが魅力届ける

ORICON NEWS / 2024年5月9日 15時0分

6月30日放送『ニッポン・シャンソン ~越路吹雪・銀巴里… 歌い継がれる愛の讃歌~』より(C)BS朝日

 BS朝日で6月30日午後9時から『ニッポン・シャンソン ~越路吹雪・銀巴里… 歌い継がれる愛の讃歌~』が放送される。

【画像】シャンソン歌手・クミコを中心とした豪華アーティストが登場

 シャンソンはフランス語で「歌謡」という意味。フランスの大衆歌全般のことを指す。最古のシャンソンと言われているのが、881年の「聖女ウーラリーの物語」。これ以降、庶民感情に沿った恋や時事風刺、いわゆるエスプリの効いたシャンソンが大衆化。ベル・エポック(19世紀末~1914年)時代に花開き、世界へと広がっていく。

 その特徴は物語性。「クゥプレ」と呼ばれるストーリー部分と「ルフラン」と呼ばれる繰り返し部分で構成され、日常会話や語り、隠語を交えてつづられる歌詞が魅力。そんなシャンソンが日本で流行した理由は、日本語の歌詞・訳詞の素晴らしさだといわれている。子どもの頃から歌い馴染み誰もが知る「きらきら星」や、カラオケの金字塔「マイ・ウェイ」もフランス歌謡・シャンソンである。



 日本でシャンソンが披露されたのは1927年の宝塚レビュー「モン・パリ」が始まり。1930年には「パリゼット」が公演され、そこで歌われたシャンソン「リラの花咲く頃」は「すみれの花咲く頃」と言い換えられ、今も宝塚のシンボルソングになっている。ここからNHKラジオなどを経て、シャンソンは全国的ブームに。30年代は淡谷のり子、50年代に入ると宝塚を退団した越路吹雪が「愛の讃歌」「サン・トワ・マミー」など数々の名曲を日本に紹介。人生の喜びや悲しみをまるでドラマを演じるかのように歌い上げ、昭和という時代を華やかに彩った。

 1951年、銀座に日本初のシャンソン喫茶「銀巴里」がオープン。以降、美輪明宏、青江三奈、戸川昌子らを輩出。三島由紀夫や寺山修司、なかにし礼、吉行淳之介ら文化人が集い演出に参加。そして岩谷時子、なかにし礼らにより、原曲と異なる「日本人に共感できる独自の訳詞」が作られ、「ニッポン・シャンソン」が独自の音楽として確立された。

 そして80年代に入ると「銀巴里」を発信地として「金子由香利ブーム」が訪れる。これまでになかった内省的な歌唱は新しいファンを呼び込み、谷村新司や山口百恵がファンであることを公言し、87年にはNHK紅白歌合戦にも出演。日本で独自の進化を遂げた「ニッポン・シャンソン」は、多くの人に愛されるポピュラーな音楽となっていった。

 2024年、いよいよパリオリンピック開催。パリと日本をつなぐ歌として、東京オリンピックの閉会式ではシャンソンの代表曲「愛の讃歌」が歌われた。さらに、タカラジェンヌから日本シャンソン界の女王となった越路吹雪が、生誕100周年を迎える年であり、まさに日本のシャンソン・イヤーといえる2024年。この記念すべき年にBS民放初の「日本のシャンソン」に特化した番組が放送決定した。日本で独自に進化し、今も愛されるシャンソンの魅力をたっぷり届ける。

 登場するのは、シャンソン歌手・クミコを中心とした豪華アーティストたち。美輪明宏、金子由香利、戸川昌子など、多くの名歌手を輩出したシャンソン喫茶「銀巴里」で1982年にデビューをしたクミコにとって、最初のシャンソンとの出合いは、越路吹雪の楽曲だったという。クミコは今年、そんな越路吹雪の名曲「愛の讃歌」や「アプレ・トワ」を新録したニューアルバムの発売も決定。「銀巴里」の遺伝子を今も引き継ぐシャンソン歌手・クミコが、銀巴里の時代を再現する。

 番組では、シャンソンを歌い続けているクミコと、タカラジェンヌから日本シャンソン界の女王となった越路と同じく、宝塚を背景に持つ安蘭けいとの対談。出演者による越路吹雪スペシャルメドレーほか、さまざまな観点から魅力に迫る。歌謡曲全盛期、誰もが知る名曲揃いの「ニッポン・シャンソン」にフォーカスし、今、じっくり聴きたいシャンソンを送る。

 キャストはクミコ、松村雄基、安蘭けい、日野真一郎(LE VELVETS)、ア・ラ・シャンソン(きゃんひとみ&メイリー・ムー(星屑スキャット)&ソワレ)、レジョン・ルイほか。

■クミコ コメント
子供の頃、テレビに映る越路吹雪さんに釘付けになりました。そこで越路さんの歌う歌がシャンソンだと知りました。学生の頃、日本にやってきたシャルル・アズナブールの公演に行き、その色っぽさに衝撃を受けました。このとてつもない二人が、そろって今年生誕100年。おまけにパリではオリンピック。そんな特別な年に、ニッポン・シャンソンの番組に参加できるとは。シャンソン歌手の端くれにいて良かったとしみじみ思います。歳を重ねても歌える歌があるって、幸せだなあと思えます。
シャンソンには、いろんな愛があります。愛がてんこ盛りです。そして、その愛はうまくいかない人生そのものを表現しているかのよう。愛ってやっぱり一筋縄じゃいかないのだとわかります。それがオモシロイ。
シャンソンに縁のない方にも、ぜひご覧いただきたい番組となっています。いろんな愛がたっぷりと味わえるはずです。日本人が歌うニッポン・シャンソン、どうぞご覧ください。

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