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ゴールデングローブ賞受賞の浅野忠信、凱旋会見で喜び爆発「何にもなかった僕がここまでこられた」

ORICON NEWS / 2025年1月14日 5時0分

浅野忠信(C)ORICON NewS inc.

 映画界とテレビ界の優れた作品に贈られる「第82回ゴールデングローブ賞」で、テレビドラマ部門の助演男優賞を初受賞した俳優の浅野忠信が13日都内で会見し、「自分のやりたい演技を続けていいんだと確証を得られました」と語った。

【画像】西岡徳馬&金井浩人、サプライズで祝福

 米ロサンゼルスで現地時間5日に授賞式が開催された「第82回ゴールデングローブ賞」では、ディズニー傘下のFXが製作した『SHOGUN 将軍』が作品賞などノミネートされた4つの賞すべてを受賞する歴史的快挙を達成。プロデュース・主演した真田広之が日本人初の主演男優賞、アンナ・サワイが主演女優賞、そして、自身の出世や保身のために裏切りを繰り返す主人公の家臣・樫木藪重役を好演した浅野が助演男優賞に輝いた。



 ゴールデングローブ賞のトロフィーを手に、会見場に現れた浅野は「とてもうれしいです。今までにないくらい喜びましたし、今もその喜びが続いてます」とあふれんばかりの笑顔。

 「エミー賞の授賞式では(受賞できず)悔しい思いをしてずっとふてくされていました。ギリギリまで(授賞式に)行くつもりはなかったのですが(笑)。憧れのハリソン・フォードさんも同じ助演男優賞にノミネートさえていて、同じ場にいられるだけでうれしいと思ったし、素晴らしいスターの方たちがいたの中で自分の名前が呼ばれて感動しました。その瞬間、念のため考えておいたスピーチが飛んで頭の中が全て真っ白になってしまい、即興で話をしたんですがうまくいきました」と、授賞式を振り返った。

 『SHOGUN 将軍』は、1975年に発表され世界的にヒットした、戦国時代の日本が舞台の小説が原作。真田演じる徳川家康にインスパイアされた武将・吉井虎永が、日本に漂着してきたイギリス人航海士と関わることで、戦乱の窮地をくぐり抜け、天下統一を目指す物語。

 衣装や殺陣(たて)など各分野に通じた日本の専門家を起用し、「本物の日本文化」を発信することを強く意識したリアリティーのある演出や迫力あるアクションを随所に盛り込みながら、激動の戦国時代を壮大なスケールで描いた。

 せりふの大半が日本語という異色の作品が海外で受け入れられたことについて、「コロナでみんなが配信を見だし、作品を字幕で見ることにもトライしていた中で、『SHOGUN 将軍』はものすごくタイミングよく送り出すことができた。決してすべて上手く行ったわけではないですが、真田さんという強い核があったから、最後までこういった形を保つことができました。それが無ければ、ただ大変な現場だったと思います」と、改めて真田の功労を称えた。

 浅野は、1990年に『バタアシ金魚』でスクリーンデビュー。2008年に主演を務めた『モンゴル』がアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたあと、11年にマーベル・スタジオの『マイティ・ソー』でハリウッドデビュー。その後も、キアヌ・リーヴス主演の『47RONIN』(13年)やマーティン・スコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』(16年)など、ハリウッド映画にも出演してきた。

 一方で、「アメリカの作品に出る際は英語で演じていましたが、正直、限界を感じていました」と明かし、「勝ち目があるとしたら、日本語のせりふでアメリカ資本の作品を作れればと思っていたところに『SHOGUN 将軍』があった」とめぐり合わせに感謝。それで世界的に高く評価されたことで、「誰かに届く届かないではなく、より自分のやりたい演技、信じてきた演技を、怖がらずに続けていいんだなという確証を得られたれました」と話していた。

 今回の受賞の意義を問われると、「私たち日本の作り手がさらに追求してもいいときがきたと思うので、『もっとやりましょう』と強く訴えられれば」と話し、日本の俳優たちにも「僕にできるなら、誰にでもできる。僕自身、難しいことをやったつもりはないんです。ちょっとやり方を変えるだけで違う世界が見えたり、違うやり方を見つけられたりすると思う」とエール。

 さらに、成人の日にちなみ、新成人に向けて「成人の日のことはすごく覚えています。その頃はもう俳優をやっていましたが、有名でも何でもなかった。何にもなかった僕がここまでこられたので、皆さん大丈夫です。大人からは、“夢を持ちなさい”とか“何かやりなさい”とか言われると思いますが、何もなくても十分楽しい。自分さえいれば十分だと思います」と力強いメッセージを贈っていた。

 会見のラストでは、『SHOGUN 将軍』で主人公に仕える腹心・戸田広松を演じた西岡徳馬(徳=旧字体)、浅野演じる藪重の甥・樫木央海役の金井浩人がお祝いに駆けつけるサプライズも。

 西岡は浅野の表情をみて、「これは本当に喜んでいる顔だ!」と笑い、「本当におめでとう!エミー賞の時はノミネートされただけでもすごいことでしたが、今回は良かったねと言いたい。本当に良かった」と祝福。

 金井は「忠信さんとご一緒させていただいたことはかけがえない宝物。一緒にお芝居させていただいて、本当にワクワクしたし、チャレンジでした。大きな尊敬の念と感謝してもしきれない気持ちです。これからも精進して、またご一緒できるのを楽しみにしています」と語っていた。

 『SHOGUN 将軍』(全10話)は、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」のコンテンツブランド「スター」で独占配信中。シーズン2&3の制作も決定している。

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