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奥平大兼、松坂桃李と“対峙”して感じたこと 日曜劇場『御上先生』インタビュー

ORICON NEWS / 2025年1月14日 19時0分

日曜劇場『御上先生』より(C)TBS

 俳優の松坂桃李が主演を務める、TBS系日曜劇場『御上先生』(19日スタート 毎週日曜 後9:00)。今回は、報道部の部長で、ジャーナリスト志望の神崎拓斗を演じる、奥平大兼にインタビュー。神崎は新聞記者の父親に対しては尊敬と反発の入り混じった複雑な感情を抱いているという役どころだ。日曜劇場初出演への思いや、撮影現場でのエピソードなどについて語ってもらった。

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■日曜劇場初出演を一番実感したのは…?同世代キャストからの刺激も!

――日曜劇場に出演が決まったときの思いをお聞かせください。

日曜劇場にはこれまでたくさんの名作があり、そんな枠に出させていただけてとても光栄です。でも、いい意味で意識しすぎずに撮影に臨めていると思います。先日、日曜劇場でよく見る、顔がアップで映る映像を実際に経験したのですが、そのときに一番「これが日曜劇場だ!」と実感しました(笑)。改めてものすごいチームに参加させていただいているのだなと、感謝の思いでいっぱいです。



――学園ドラマや生徒役を演じることへの期待はありましたか?

2023年に学園ドラマに出演したのですが、生徒キャストの皆さんのなかには再共演の方も、初めてお会いする方もいらっしゃったのでとても楽しみにしていました。再共演の方も同じ生徒役とはいえ前とは違った役で、まったく印象も違います。そういったなかで一緒にお芝居をするのもワクワクして。個人的には、あとどれくらい学園ドラマに挑戦できるのか…と、少し寂しい気持ちも抱きながらクランクインしました。

――生徒役のなかで共演を楽しみにしていた方は?

蒔田彩珠さんです。今回が初共演なのですが、同時期にお互い映画で受賞していたこともあって知っていて、そのときからすてきなお芝居をされる方だなと思っていたんです。その後プライベートで親交があったこともあって、共演が決まり楽しみにしていました。蒔田さん演じる富永蒼は、神崎の幼馴染。クラスメイトのなかでもちょっと特別な接し方をするキャラクターなので、そういう役で共演できることもうれしいです。

――同世代キャストからたくさんの刺激がありそうですね。

次元賢太を演じる窪塚愛流くんとは2023年に共演して以来。愛流は彼にしかできないようなお芝居が魅力的なのですが、本作ではまた前回の役柄と違う一面を見せてもらえて刺激を受けています。他の初共演、再共演の方々のも含め、いろいろな方のお芝居を知るきっかけになっています。そういった機会は学園モノだからこそできる面白い経験かもしれません。

■ジャーナリスト志望の神崎拓斗は一体どんなキャラクター?

――神崎の役柄について教えてください。カリスマ性があり、クラスの中心人物として紹介されているのですが、神崎にはその自覚はなくて、どこか背伸びしているところがあるキャラクターです。裕福な家庭で育ったエリートで、自身の興味や関心の赴くままに行動していたところ、御上先生という自分を打ち負かすほどの存在が現れる。自分が完璧だと思っていた心を折られてどうしたらいいかわからない感情と、クラスメイトの前では堂々としていたい気持ちが交錯します。複雑な心境を持った神崎は簡単な役ではないので、僕が表現したいことも大切にしながら監督と話し合いを重ね、視聴者の皆さんにどう映るのかを考えながら演じています。

――ジャーナリスト志望の役ですが、準備したことはありますか?

神崎の父のような生粋のジャーナリストに憧れている一方で反発している一面もあるので、神崎ならではの信念を持っていると感じました。なので、あまりベースを固めすぎずに役を楽しむように演じています。僕自身が興味あるニュースはパンダのニュースとか、幸せなものですね。時事問題を知るのはもちろん大切ですが、世の中にもっと幸せなニュースがあふれるといいなと思っています。

――もし御上先生のような教師がいたら?

本作に登場するキャラクターはみんな、何かの問題に対して真っすぐぶつかっていく強い心の持ち主です。現実世界で自分が同じ立場に立たされたら、なかなか同じようには行動できないだろうなと思うほど。 もし僕が神崎たちのように御上先生の教え子になったら「なんだこの先生」って思って、正直ちょっと逃げ出しちゃうような気もしています。

■坂桃李率いる3年2組は活気十分!?「まるで高校生に戻ったかのよう」

――松坂さんの印象や、お芝居をしてみて感じたことはありますか?

松坂さんはとても気さくな方です。第1話からバチバチと対峙をするシーンがあるので、最初は距離を置かれるのかなと思っていたのですが、まったくそんな素振りもなくラフに話しかけてくれました。松坂さんのお人柄のお陰で、ガチガチに緊張することなくお芝居に臨めています。松坂さんって、難しくて長いセリフでも全然噛まないんです。テストはもちろん、本番ではより一層パワーを感じますし、神崎がいろいろなことを受け止められるように演じてくださるので、それで僕のお芝居が変化することも。1対1のシーンでは、そういったことを肌で感じながらお芝居できるのがとても楽しいです。

――そんな松坂さん率いる撮影現場の雰囲気は?

同世代の俳優がたくさん集まっているので、ワイワイしながら楽しく撮影していて、本当のクラスメイトのような感覚になれています。ある程度の年齢差はありますが、みんなもうタメ口で話すようにもなってきました。高校生に戻ったかのようなくだらない話も飛び交って、これは“学園モノならでは”だなと。松坂さんも本当の先生のように見守ってくださっていて、時折会話に混ざってくださることもあるんです。
クラスのシーンではセリフをしゃべるのが1人だったとしても、リアクションのお芝居があるので、みんな教室に集まっていなければなりません。自分のシーンがないときに、集中力を持続させる大切さは、僕も前回の学園ドラマで学びましたし、僕に限らずみんなも奮闘していると思います。

――本作ならではの撮影現場のエピソードを教えてください。

お菓子が異常なスピードでなくなりますね(笑)。あとは、それぞれキャストの皆さんがオフショットを撮っていてみんなに共有してくれるのですが、ものすごい量で。映画撮影の1ヶ月で撮るオフショットの枚数に1日で達してしまうほどなので、自分が写っている写真を見つけるのも大変です!(笑)

■学園ドラマの枠を超えて――令和の高校生像と社会のリアルを描く!

――奥平さんが思う学園ドラマの楽しみは?

学園ドラマは、これから活躍していくであろう俳優たちを見られる貴重な作品だと思います。歴代の作品にも素晴らしい学園ドラマがたくさんありますが、そこから活躍の場を広げてきた俳優さんもたくさんいらっしゃいます。みんなが仲の良い撮影現場ではありますが、同世代をいい意味で意識できますし、役者として改めて頑張ろうと思える環境。もしかしたら本作が誰かの出世作になるかもしれません。そして、大人の皆さんや僕が経験した高校時代とも違う、“令和の高校生”が描かれている作品を通して、今の高校生がどういうふうに、何を感じているのかを見ていただけるのは、学園ドラマの醍醐味でもあると思います。

――“官僚教師”という特殊な先生がやってくる、本作ならではの見どころは?

普通に生活していたら触れる機会がない話や、政治的なトピックも出てくるので、そうしたテーマについて理解を深めるきっかけにもなる作品です。本作を見ることでそれぞれの実生活での意識が変わり、世の中が少しでもいい方向に変わったらすてきだなと思います。このストーリーを0から1にするスタッフ・キャストの皆さんの熱を、ぜひ受け取っていただけたらうれしいです!

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