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役所広司、『赤ひげ』の三船敏郎を彷彿とさせる蘭方医役で出演 映画『雪の花』メイキング映像

ORICON NEWS / 2025年1月17日 17時45分

映画『雪の花 ―ともに在りて―』(1月24日公開)メイキング写真 (C)2025映画「雪の花」製作委員会

 巨匠・黒澤明監督のもとで助監督を経験し、監督デビュー作『雨あがる』(2000年)以来、一貫して人間の美しい在り方を描いてきた小泉堯史監督の最新作『雪の花 ―ともに在りて―』(1月24日公開)より、小泉監督と俳優の役所広司が、撮影前に打ち合わせをする様子などを捉えたメイキング映像が公開された。

【動画】役所広司、映画『雪の花』撮影初日のメイキング映像

 同映画は、吉村昭の小説『雪の花』(新潮文庫)が原作。江戸時代末期、有効な治療法がなく死に至る病とされた疱瘡(疫病)から人々を救うため、私財を投げうち種痘(予防接種)を普及させようと尽力した実在の町医者・笠原良策の史実に基づく物語。笠原良策役で松坂桃李が主演を務めた。



 役所が演じたのは、主人公の良策が師と仰ぐ京都の蘭方医・日野鼎哉役。メイキング映像は、福井から訪ねてきた良策に鼎哉が蘭方を学ぶ上での心構えを語るシーンのものだ。この日が初日だった役所は撮影前に小泉監督と打合せし、入念に自身のせりふをチェックする。

 白い衣装に身を包んだ役所の姿を初めて見た松坂は、「まるで(黒澤明監督の)『赤ひげ』かと思った!」と語るが、まさに長い髭を生やした役所の姿は『赤ひげ』の三船敏郎を彷彿とさせる。

 さらに、本作では『赤ひげ』で実際に使用された薬をすりつぶす道具、薬研(やげん)が特別に使用されており、この薬研は今月25日より東京都荒川区にある吉村昭記念文学館で展示予定となっている。

 小泉監督の作品には『蜩ノ記』(14年)、『峠 最後のサムライ』(22年)に続いての参加となる役所は、「小泉監督の作品にはどんな形でも参加したいと思っていた」と語っている。小泉監督も、「役所さんは演じる人物をきちんとつかんで、立ち上がらせてくれる俳優さん。ご一緒できるのは本当に心強いです。役に対する取り組み方が非常に真摯で、安心して任せられる」と役所に絶大な信頼を寄せている。

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