2026年前期朝ドラ『風、薫る』は「史実から変更が多い」 制作担当者が理解求める

『2026年前期 連続テレビ小説 制作発表・主演会見』に出席した（左から）吉澤智子氏 、見上愛（C）ORICON NewS inc.

　NHKは24日、同局内で『2026年前期 連続テレビ小説 制作発表・主演会見』を開催。第114作目となる2026年度前期の連続テレビ小説のタイトルは『風、薫る』となり、主演は見上愛（24）が務めることが発表された。

【写真】会見でいきなり！号泣する見上愛

　今作は、吉澤智子氏が脚本を担当し、松園武大氏が制作統括を担当。今作は2人のナースのバディものとなり、見上は一ノ瀬りんを演じ、もうひとりの主人公・大家直美役は、オーディションで決定。

　物語は、大関和さんと鈴木雅さんという2人のトレンドナースをモチーフに描く、考え方もやり方もまるで違う2人の主人公のバディドラマ。同じ看護婦養成所を卒業した2人が患者や医師たちと向き合い方に悩み、ぶつかり合いながら成長し、やがては“最強のバディ”になっていく姿を描く。

　明治という激動の社会を舞台に、ちょっと型破りな2人のナースの冒険物語となり、それぞれ生きづらさを抱えた2人の女性が、当時まだ知られていなかった看護の世界に飛び込み、傷ついた人々を守ために奔走し、時に強き者と戦っていくストーリー。

　朝ドラ初出演で主演を務める見上は、登場と同時に涙を浮かべる場面も。「ここに出てきた瞬間にやっと実感がわいて涙してしまった。光栄です」と語り、今回の出演には「信じられない！言葉がすり抜けて行くような初めての感覚でした。1週間前に事務所の方々とお話をしたときに伺いました」と笑顔を見せた。

　今回の作品について制作担当者は「物語の主人公をモデルではなくモチーフにしたのは、お二人はあまり知られていない方々で、資料もかなり少ない。現代の視聴者にお二人の普遍的なものを伝えるべく、2人の史実から変更を加えている点が多いです」と呼びかけた。

　連続テレビ小説は、橋本環奈が主演の『おむすび』を放送中。25年前期は今田美桜が主演の『あんぱん』、25年後期は高石あかり（高＝はしごだか）が主演の『ばけばけ』が放送される。