100年現役!?B-52レーダー刷新で2050年以降も現役続行へ
おたくま経済新聞 / 2019年7月13日 16時0分
オーストラリアのアヴァロン・エアショウでのB-52(Image:USAF)
1955年に就役し、数々の戦争をくぐり抜けてきたアメリカの戦略爆撃機B-52。その近代化改修プログラムで、レイセオンの最新型レーダーが採用されることになりました。この改修でB-52は、2050年以降も作戦能力を維持できるとしています。
ベトナム戦争を皮切りに、世界各地の戦争や紛争に派遣され、これまで多種多様な任務に投入されてきたB-52。就役当初は無誘導の爆弾を大量に投下する、いわゆる「じゅうたん爆撃」を行なっていましたが、現在では精密誘導爆弾で一発必中……という正反対の用途に使用されています。
基本設計は1950年代初頭のものですが、内部は少しずつアップデートされており、現在運用されている機体では、コクピット計器の一部がデジタルディスプレイ化されています。
今回明らかになったレーダー刷新プログラムは、現在搭載しているレーダーを最新のアクティブ走査式フェイズドアレイ(AESA)レーダーに換装するというもの。F-15EやF/A-18E/Fに搭載されているレイセオンのAPG-79/APG-82レーダーを基本として、新たに開発します。初期の低能率生産は2024年の開始を予定しています。
レイセオンによれば、新たにAESAレーダーを装備することで、B-52は2050年以降も作戦能力を維持することが可能になるとのこと。初飛行が1952年、最終生産機がアメリカ空軍に納入されたのは1962年のことですから、初飛行から100年だけではなく、100年現役の機材も出てくるかもしれません。まさかこれほど長期間使用することになるとは、誰も予想していなかったことでしょう。
<出典・引用>
レイセオン プレスリリース
Image:USAF
(咲村珠樹)
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