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エアバスA220 通算100機目をラトビアの航空会社へ引き渡し

おたくま経済新聞 / 2019年12月5日 14時25分

エアバスA220 通算100機目をラトビアの航空会社へ引き渡し

通算100機目のA220引き渡しを祝う関係者(Image:Airbus)

 エアバスは2019年11月29日(現地時間)、カナダのミラベルで通算100機目となるA220をラトビアの航空会社、エア・バルティックへ引き渡したと発表しました。2016年6月に初引き渡しが行われて以来、およそ3年での100機達成となります。

 エアバスA220は、エアバスの旅客機ラインナップのうち、最も小さい胴体サイズのファミリー。もともとはカナダの航空機メーカー、ボンバルディエ(ボンバルディア)の「Cシリーズ」として開発されましたが、エアバスへの事業譲渡に伴い、現在の名称に変更されています。

 客席数は基本型のA220-100で116〜135、胴体を3.7m延長したA220-300で141〜160。燃費に優れたプラット&ホイットニー製のギアードターボファンジェットエンジンPW1500Gを2つ、主翼下に配置しています。航続距離は6200〜6300kmと、国内線から近中距離国際線までをこなすことができます。

 ローンチ・オペレーターであるスイス・インターナショナル・エアラインズに、最初の機体が引き渡されたのは2016年6月29日のこと。当時はボンバルディエCS100という名称でした。その後2018年7月にエアバスがボンバルディエからCシリーズの事業を継承し、エアバスA220というモデル名に生まれかわっています。

 通算100機目となるA220(A220-300)を手にしたエア・バルティックは、ラトビアの首都リガに本拠を置く航空会社。A220-300(CS300)のローンチ・オペレーター(2016年11月1号機引き渡し)でもあります。現在までに20機のA220-300を運航しており、トータルの発注数は50機と世界最大のA220-300オペレーターです。

 エア・バルティックの主なA220運航路線は、ヨーロッパ諸国やロシア各都市を結ぶ短距離国際線が中心ですが、最長ではリガとUAEのアブダビとを結ぶ約6時間半の路線も。A220の使い勝手の良さを感じさせます。

 2019年10月末現在で、エアバスA220ファミリーは6つの航空会社で運用されています。そして発注数は20のカスタマーから530機。小規模なコミューター機と小型のA320ファミリーの間を埋める存在として、これからも生産が続きます。

<出典・引用>
エアバス プレスリリース
Image:Airbus

(咲村珠樹)

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