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石でできた本物そっくりなお寿司に大自然の命感じる

おたくま経済新聞 / 2021年2月25日 9時0分

写真

つややかな質感のある寿司たち

 日本人なら大多数が好きなお寿司。そんなお寿司の数々を天然石のみで作り上げた作品の数々がツイッターに投稿され、大きな反響を呼んでいます。

 大量のお寿司を作ったのは、美大生のはまさん。

 「五美大展このご時世なかなか来れないと思うのでここで見て貰えたら嬉しい、コロナで前期リモートの中後期にせっせと頑張って彫った卒制の石以外何も使ってない着色料無使用の天然石寿司。全部石です」とツイッターに投稿しています。

石の寿司

定番のお寿司がずらり

 握り寿司から軍艦、巻き寿司まで多彩なお寿司が石だけで作り上げられています。よく見ると、お寿司の中に人体の一部と思しきモノが……。耳やくちびる、鼻や目玉といったものも。

よく見ると人体の一部も

 何だか不穏な雰囲気も感じる人体寿司、はまさんは「人体が混じっているのは食品ロスをテーマに棄てられている食べ物も元は命ある存在で、人体をシャリの上にのせることで捨てる側も同じく食べられる存在になり変わるのではないか、食べるという行為の可視化をどう形にしようか、そして食べ物を大切にしたい想いでネタに組み込み制作しました」と続くツイートで解説しています。

 そもそものきっかけとなったのは「授業で扱った赤御影石」。赤御影石がマグロに見えたところから「寿司が作れるのではないかと考えた」そうです。

 そこから幅を広げ、鮮魚コーナーでアルバイトをしている時に考えさせられていた食品ロス問題にも踏み込み、廃棄と命についても寿司で表現を考えた結果、このような様々な寿司が完成しました。

 エビ、ホタテ、数の子、コーン、トロ、カツオ、イクラ、芽ネギなどなど、定番な寿司ネタと一緒に人体の一部もちらほら混じっている、何とも考えさせられるようであり、目を見張る寿司の数々。しかも石の色そのままでできているという、大地の色の多彩さも感じられます。

 コツコツと1個づつ、ネタになりそうな石を見つけてから作ったため、製作期間は実に1年以上かかっています。特に苦悩したのは大トロの素材となる石探し。なかなか納得がいく石を見つけることができず苦労したそうです。

 白っぽく色の薄い石はその特性上、割れやすくて加工が大変だったそうですが、本物により近い質感を出すためにも必要不可欠。石の性質に合わせながら制作が行われました。

石寿司の制作現場

石寿司の制作途中

 はまさんに何種類の石を用いているのか聞いてみたところ「何種類かは数えてないので分かりませんが20種類以上は使ってます」との事。主に使われているのは、大理石、黒御影石、赤御影石、御影石、河原の石、ライムストーン、砂岩、赤砂岩、オニキス等とこれまた多彩。

 「細かい柄や(赤身の魚の)血合い部分は石を粉にして固めたり、緑色の石は川で拾った石を削ったらたまたま緑色だったのでそれを元に黄色の石の粉、黒い石の粉を調合して色を作りました」と、より本物に近づけるような細工も施しているそうです。

 筆者個人的には芽ネギの緑の鮮やかさや、白子軍艦の白子のつややかな質感がとても素晴らしく感じます。実物、見てみたい……!!

箸置き、箸、しょうゆ皿も石でできている

 この実物は、五美大展六本木国立新美術館に2月27日まで(水曜休館)2階の女子美術大学立体で展示中との事。お近くの方は足を運んでみるといいかもしれませんね。

五美大展このご時世なかなか来れないと思うのでここで見て貰えたら嬉しい、、コロナで前期リモートの中後期にせっせと頑張って彫った卒制の石以外何も使ってない着色料無使用の天然石寿司

全部石です。 pic.twitter.com/R4oxWRbupO

— はま 五美大展27日まで (@ha_ma_73) February 23, 2021

<記事化協力>
はまさん(@ha_ma_73)

(梓川みいな)

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