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ホントに私でいいの? 彼とくらべて感じた「劣等感」【40代編集部長の婚活記#263】

OTONA SALONE / 2021年8月18日 17時0分

40代の婚活は、自分を見つめ直すことなのかもしれない。ついに婚活歴5年を超えたOTONA SALONE編集部長・アサミ(49歳)。これまでの婚活で100人以上もの男性と出会ってきた。

時は数年前に遡って、ジェントルさんとの復縁編。彼の引っ越しをきっかけに、「家庭」のあり方について考えさせられることが出てきて……。この話は40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活改め、パートナーを探す活動=「パー活」ドキュメントである。

【「婚活記」の過去記事一覧はコチラ】

 

【40代編集部長の婚活記#263】

 

「育った環境」の違い

ジェントル「アサミさんを見てると、いいご家庭で育ったなって感じがします」

アサミ「え、ごくフツーの家庭ですよ? 裕福な家庭じゃないですし」

ジェントル「そういう意味じゃなくて。安定した、穏やかな家庭で育ったんだなって」

少し物憂げな表情をみせた彼。以前付き合っていたときに「家庭が複雑だった」と聞いたことがあった。

アサミ「ジェントルさんこそ、すごい家庭でお育ちになったのかなって思います」

ジェントル「どうして?」

 

田舎のフツーな家庭の私にくらべて

アサミ「幼い頃に海外に住んでいたり、大学も海外に進学されてるじゃないですか」

当時から日本と海外を行ったり来たりする家庭なんて、裕福な育ちに違いない。それにくらべて私は日本の田舎にある、ごくフツーの家庭だ。穏やかで平和でのびのび育てられたことには感謝しているけれど。

ジェントル「子供のときは父の仕事の転勤だから」

アサミ「40年以上前でしょう? その頃からグローバルですごいなって思って。私なんて高校3年生まで同じところにしか住んだことないし、海外なんて大学生のときの旅行が初めてだし。海外の大学に進学するなんて、選択肢にまったくなかったもの」

ジェントル「兄が海外の大学に進学したからね。僕はそれをマネしただけですよ」

ちょっとしたコンプレックス

「育ち」が違う。そう感じずにはいられなかった。前から少しだけ思っていたことでもある。私はジェントルさんと釣り合わないんじゃないかって。

アサミ「ジェントルさんの家庭がステキすぎて、私みたいな人間が一緒にいていいのかなって思っちゃうんです」

彼が好きだし、彼も私を好きでいてくれるけれど、彼の家族や仕事、友人・知人関係、学歴、経験……。私自身のそれとはかなり世界が違う気がしていた。コンプレックスにも似た気持ちかもしれない。

ジェントル「僕はあなたと一緒にいると楽しいんです。ホッとするんです」

あら、それはうれしい。

アサミ「ホントですか?」

 

 

私なんかでいいのかな?

ジェントル「こんなステキな女性が、しがないバツイチ・子持ち男の相手をしてくれることが信じられないくらいです」

ステキな女性だなんて……! 彼はいつも何気なく私を褒めてくれる。褒め言葉で人の心が一瞬で変わることを私は教えてもらった。だから私もステキだなと思ったことは素直に言葉にしよう。

アサミ「私こそ、こんなやさしくてカッコよくてステキな男性が、40代までずっと独身の女と一緒にいてくれることがウソみたい」

ジェントル「大切なのは過去じゃなくて、現在と未来じゃないですか?」

アサミ「そうですね。ハイ」

育ちも暮らしも交友関係もまったく違う人生を歩んできた二人が出会ったのだから、これはひとつの「縁」。くらべる必要なんかないよね。彼が言うように大切なのは現在と未来。少しでも彼と一緒にいるのにふさわしい女性になりたいから……自分を磨こうっと!

 

次のデートは新しいおうち

次に会う約束は1週間後の土曜日だった。金曜に引っ越したばかりの家へ行く。

金曜の夜のメッセージでは

ジェントル「無事にお引越し終えました。かなり片付けたんだけどまだダンボールがいっぱいなの。それでもいい?」

アサミ「もちろん!新しいおうちに行ってみたいです。お片付けのお手伝いしますよ」

ジェントル「いいの? 手伝ってくれる?」

アサミ「意外と力ありますから」

ジェントル「力仕事は業者さんにやってもらったから大丈夫。残ってるのは荷解きして棚に入れたりする作業かな」

アサミ「それなら全然! じゃ動きやすい格好で行きますね」

ジェントル「はーい」

 

 

ドキドキしながら向かう

土曜日、歩いてスマホの地図アプリで目的地を彼の家に設定する。歩いておよそ20分と表示された。彼は15分ちょっとと言ってたけれど、もうちょいかかるな。

ちょっと寒いけれどよく晴れた日。いい運動になりそう。

恋人の家にむかうときはなんだか足取りが軽やかだ。会えることがうれしいし、ドキドキ、ワクワクしている。会社に行くときの足取りとは段違いだ。あ、仕事は好きなんだけど(苦笑)。

いままで通らなかった道を歩く。景色が新鮮だ。こんなところにステキなお店がある! いつか彼と一緒に来てみたいな。こんなところにキレイな花が咲いている! 彼にも見せたいな。

そんなことを考えながら歩くこと約20分、彼の新しい家に到着した。

 

引っ越したばかりの家へ

事前に教えてもらっていた部屋の番号を押す。インターホン越しに彼の声が聞こえた。

ジェントル「はーい」

アサミ「アサミです。到着しました」

ジェントル「はーい。開けますね」

集合玄関を入り、エレベーターで彼の部屋もフロアへ行く。その道程も前の部屋とは違ってなんだか新鮮。部屋の前まで行くと彼がドアを開けて待っていてくれた。

ジェントル「迷わなかった?」

アサミ「うん。このあたりは何度か来たことあるし」

 

完全にファミリー仕様の部屋

ジェントル「ホコリっぽいけどごめんね。入って」

アサミ「おじゃまします」

まずはリビングへ通される。

アサミ「ひろーい!」

ゆったりとしたリビング・ダイニング。完全にファミリー仕様の部屋だわ。彼はここに一人で住むのね。あ、いつか娘さんと住む想定か。

アサミ「リビングはもう片付いてるじゃないですか」

ジェントル「頑張って片付けたの」

 

会うたびに彼は言ってくれること

アサミ「やる気まんまんで動きやすい格好で来たのに」

腕に力を入れて、腕力ありまっせ的なポーズを取る。

ジェントル「デニム履いてるの初めて見た。デニム似合うね」

アピールしたのは腕なのに、話がそっちに行く?

アサミ「そうですか? もう10年以上前に買ったデニムなんですけど」

ジェントル「デニムが似合う女性ってカッコいいです」

アサミ「あ、ありがとう(照)」

会うたびに何かひとつはほめてくれる彼。毎回なんだけどやっぱりまだサラリと受け止められない。照れちゃう。

ジェントル「まずは座って。ちょっとお茶しましょう」

 

新しいキッチンも気になる

コーヒーを淹れるために彼はキッチンへ。座っていてと言われたけれど、付いてきてしまった。キッチンもどんな感じなのか見てみたかったから。

アサミ「キッチンも広いですね」

ジェントル「座ってていいのに」

アサミ「お手伝いします」

ジェントル「じゃ、上の棚にコーヒーカップあるから出して」

アサミ「それにしても広い。コンロも4口あるのね」

ジェントル「並んで料理できるから、今度教えましょうか」

アサミ「ホント? 不器用ですけどいいですか?」

ジェントル「もちろん!」

ハンドドリップでコーヒーを淹れてくれる。香ばしい香りが漂ってきた。

 

コーヒーを飲みながら

新しい家のリビングのソファに座って、好きな人とコーヒーをいただく。幸せな時間。すると、さっき話していた料理のことを彼が尋ねてきた。

ジェントル「家では何を食べてるの? 前からあんまり料理しないって言ってるけど」

アサミ「平日はほとんど外食か、コンビニとかで出来合いのものを買ってきて食べてます」

ジェントル「ちゃんと栄養バランスや素材を考えて食事したほうがいいよ」

アサミ「そうですよね。わかってはいるんですけど」

ジェントル「食べたものが体を作るからね。健康や美容面としても大事だけど、作業効率や集中力のような仕事のパフォーマンスをよくするためにも食事は大切よ」

アサミ「はーい、先生」

なんだか彼が先生みたいに言うから、ちょっぴり冗談ぽく返事をした。

茶化したのがいけなかった?

ジェントル「マジメに言ってるの。仕事のパフォーマンスを考えるって大事だから。いつも夜遅くまで仕事してるじゃない? 睡眠時間も短いじゃない。効率よくなったらもっと時間がつくれるから」

アサミ「効率か…。あまり考えて仕事してなかったかも」

ジェントル「Time is Moneyって言葉もあるでしょ? いままでの仕事のやり方を顧みたほうがいいと思う。あなたはもっといろんな世界で活躍できる人だから」

アサミ「いろんな世界? たとえば?」

ジェントル「日本だけじゃなく海外かもしれないし、記事や本を作るだけじゃないモノづくりかもしれないし」

アサミ「なるほど」

ジェントル「そのためには体が資本だし、時間が大切なんです。グローバルに活躍する人は、健康の維持と時間の使い方を大事に考えているから、アサミさんも取り入れてみて」

 

子供扱いされてるような

アサミ「はい。わかりました」

今度はマジメに返事をした。

ときどき彼は先生のような……というか父親のような雰囲気で教えるように私を諭す。私が子供っぽいのかな? 娘さんに話す口調なのかな? 彼は3歳年上なだけだけれど、経験値の差なのか、10歳くらい違うように思うことがある。そんな扱いをされるたびに、やっぱり私は彼に相応しくないのだろうかと思わなくもない。

 

そんなことを考えている間に、彼は私の手をとり撫で始めた。

ジェントル「いまはテキトーな食生活でもスベスベなお肌してるけどね、これから先は毎日の積み重ねで変わってくるんです。50歳になっても60歳になっても……いくつになってもあなたにはステキなレディでいてもらいたいから」

いくつになっても! ステキなレディ! なんだかうれしい。これ、遠回しに50歳になっても60歳になっても一緒にいたいって意味にとらえていいのかな?

 

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≪OTONA SALONE編集部長・婚活コラムニスト 浅見悦子さんの他の記事をチェック!≫

 

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