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子どものいない女性が「これだけは言われたくない」言葉|おこなしさまという生き方(10)

OTONA SALONE / 2022年3月10日 19時31分

結婚、出産をしていないと、女として幸せではないという人がいるけど、はたして本当にそうなのでしょうか。

「少なくても今の時点では、子どもがいない“おこなしさま”人生も、そんなに悪いものではないと感じている」

という、くどうみやこさん。自分の幸せは、自分で決める「おこなしさまという生き方」リバイバル配信です。

「経験がない=わからない」は悲しい

子どもがいない“おこなしさま”は、出産と子育ての経験をしていない。だから分からないでしょ!と言われれば、間違いではないのかもしれないけど、人生において、すべてのことを一人の人間が経験することは不可能。

 

経験していないから理解できないのかといえば、それは違うと思う。そんなことを言いだしたら、やれない職業がたくさんある。

 

例えば、お医者さん。ガンのプロフェッショナルと呼ばれる医師がみんな、ガンの経験者かといえば違う。自身には子宮や乳房はなくても、婦人科の男性医師は山ほどいる。同じようにブラジャーの開発担当者に男性社員はいるし、主婦向けの番組を制作しているディレクターが独身ということもよくある。

 

同じ境遇や経験をしている方が深く理解できることはあるけど、「どうせ、分からないでしょ!」と切り捨てるのは、いかがなものだろう。子どもが好きで、学校の先生や保育園に務めている女性に子どもがいないと、心ないことを言われてしまうことがたまにあるとか。そうはいえど、そこは医師と同じで職業としてのプロだから、区別せずにお任せするべき。

 

求人などでは経験者が優遇されることはあるけど、出産や育児に関しては経験したくても個々に出来ない事情があったりするので、子どものことに関しては経験の有無を問われるのは悲しい。

いずれまた合流できる。お互いを尊重したい

子どもの有無で線引きしてしまうのは、一部の方だけ。ほとんどの女性は母親になろうが、独身だろうが属性は関係なく、その人自身の人間性に惹かれるものだ。ただ、女性は「産んだ女」と「産まない女」の二通りに分かれる。そこに社会が線を引き、私たちを窮屈にしてしまう。

 

たまに、最初から産むことが不可能な男性が羨ましく思えるときがある。女性は産める可能性をもって誕生したから、やれ女なら産んだ方がいいだとか、少子化だから産むべきとか、周りがガヤつくのだ。

 

結婚は年齢に関係なくできるけど、出産年齢には限界がある。もしタイムスリップできるなら、今度は子どもを産みたいと願う“おこなしさま”も少なからずいる。産まなかった、産めなかった経緯は千差万別だということを、何かを口にする前に気づいてほしい。

 

女だからこそ、二手に分かれてしまう道。途中は相手の様子が分かりづらいけど、子育てから手が離れたら、きっとまた合流できる。

 

先日、友人が「もう夜でも出かけられるから!」と、嬉しそうに声をかけてくれた。いつの間にか長女が大学生になっていたとは驚き。ほんとにタイムスリップしたみたいに、20年ぶりの再会。お互い「全然変わらない」と口にしながら(実際はシワ・シミ・白髪が増量中)、分かれ道から合流できた奇跡。

 

子どもがいない人生を選択した“おこなしさま”は出産や子育てはしていないけど、別の経験をしてきている。それぞれ経験してきたことに違いはあれど、そこに格差はない。あってほしいのは、相手を尊重して思いやる気持ちだけだ。

 

 

 

≪主婦の友社 OTONA SALONE編集部さんの他の記事をチェック!≫

 

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