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更年期の生理不順は閉経のサインばかりじゃない。気をつけたほうがいい「病気」とは【宋美玄×アルテイシア】4

OTONA SALONE / 2023年5月24日 20時31分

更年期世代から始まり、閉経後の女性の約半数に起こると言われている「GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)」。

ひらたく言うと尿漏れ、頻尿、性交痛など「おシモ」の諸症状のことですが、なかなか周囲に相談しにくく、ひとりで悩んでいる女性も多い問題です。

そこで今回オトナサローネでは、産婦人科医の宋美玄先生と作家のアルテイシアさんをお招きし、読者50名の皆様と一緒に「おシモ」の問題に関してオープンに話す公開オンライン取材を開催しました。

1時間半の取材を13本の記事に起こし、丸ごとお届けする本連載。この記事は4本目です!

<<一本前の記事「「ミレーナ」を入れるとどんな変化が起こる? 医者自身が実際に入れた感想は!」を読む

【宋美玄×アルテイシア公開取材全文ログ#4】

子宮を全摘して、山にも登れるようになった

宋先生:40代になってピルを取り上げられて、代案をだされずに生理で苦しんでいる人をみると、「他のお医者さんに行ったほうが…」って思います。

 

アルテイシアさん:わたしは子宮筋腫で、それは3人に1人くらいあるっていうメジャーなものだけど、それが悪さをしだして、大きくなって苦しんでいるときに、もう妊娠を考えない人であれば…ということで「子宮を取った」。今はハイキング部に入ってるんだけど、子宮筋腫のときは山なんて登れなかったです。

 

宋先生:そうねー。まず貧血になるよね。

 

アルテイシアさん:貧血にもなったし、スーパータイプのタンポンを入れて大きなナプキンを着けても、一時間もたないくらいの出血量だったから。

 

宋先生:それは多すぎるね。

 

アルテイシアさん:そう、もう、トイレがないところに行けない。

 

宋先生:トイレとの戦いやからね。で、山なんてそういうの持って帰らなあかんやん?

 

アルテイシアさん:そう、いま私は在宅ワークの作家だから、行きたいときにトイレに行ってナプキンを変えられるけど、会社員だったら会議中だったり、通勤途中に降りてナプキン変えてまた電車に乗って…とか本当に大変だと思う。だから、もし(子宮を取ることを)考えてる人がいたら参考にしてください。

 

ミレーナを入れている場合、更年期や閉経はどうなる?

アルテイシアさん:ミレーナの話に戻るけど、ミレーナを入れてる場合、更年期はどのような感じで出てくるの? 閉経はどのように判定するんでしょう?

 

宋先生:影響はあまりないです。ミレーナを入れる入れないに関係なく、卵巣は自分のタイミングで引退します。更年期は、全員くる。そのなかで、更年期障害の症状が出る人は6割です。

 

で、卵巣の引退とともに「(ミレーナの)入れ替えはもういらないですよね」ってなったりするので、アラフィフになったらホルモン検査をしています。

 

普通の人は生理がだんだん飛んできたて閉経に気づくのだけど、ミレーナを入れているとそういうサインがないから、自分で検査をしないとわからないのです。ただ、生理不順ってすごくうっとうしいから、それを感じずにすむというメリットはあります。

 

アルテイシアさん:蛇口が壊れたみたいにドバって出るとか、生理周期がめちゃくちゃになるとか、すごく不便だと言いますよね。閉経前。

 

宋先生:よくあるのが、閉経期に生理が不順になるという知識があるせいで「これは更年期かな」って思っていたら、がんを見逃してたというパターン。あまりにも更年期=生理不順・不正出血っていわれてるせいで、大きな病気を見逃したりしがちなんです。

 

 

 

 

(文/星雅代)

 

≪主婦の友社 OTONA SALONE編集部さんの他の記事をチェック!≫

 

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