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「お育ちが露呈する」残念なホテルの使い方。覚えておきたい13ポイントは?(後編)

OTONA SALONE / 2023年8月7日 8時1分

ホテルを使用するとき、具体的なシーンの対応で明確な決まりがないと振舞いに迷いがでます。覚えておきたい13のポイントを(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田先生にお聞きしました。後編です。

前編>>>>お育ちが露呈する残念なホテルの使い方。覚えておくと助かる13ポイント 前編

【 気品を身につけるシンプルな教え・リバイバル後編/ホテル編】

実例5:チェックインのとき、ペンネームやSNSのネームを記載してもよい?

名前の欄に本名を書きたくない場合、ペンネームやSNSアカウントなどで済ませられないか?などと思う方がいるかもしれませんね。しかし、基本的には本名を記載する必要があります。事故や天災があった場合に、保険や補償の対象外になったり、旅行業法に抵触するという考え方もできるといわれています。

 

実例6:宿泊だけの際、ルームサービスではなく飲食の持ち込みをする?しない?

高級ホテルでは、本来は持ち込み不可です。食事を提供する宿では、食事なしプランであっても食中毒などのリスクから禁止されているところも多いようです。最近は、ホテルや宿自体にコンビニストアなどを併設しているところも多くなり、厳密に禁止されていないケースも増えています。たとえ持ち込みができたとしても、散らかしっぱなしで帰るのはマナー違反です。

 

本来、ホテルスタッフの清掃の仕事は宿泊先が提供したものを片付けること。持ち込んで部屋を汚したり、食べ物のにおいが残ったり、宿やホテルの方に片付ける手間をかけるのは失礼です。自身で持ち込んだものは、片付けて帰りましょう。

 

▶部屋から一時的に出るとき、スーツケースは…

実例7:ホテルの部屋からレストランに行く際、注意することはある? ない?

ホテルで宿泊の場合、食事をする時など部屋を出ることがありますが、この時に、スーツケースを広げたままにせずに、簡単にまとめてから部屋を出るとよいでしょう。すべてをバッグにしまうところまではしなくて結構ですが、清掃の方はむやみにお客様の荷物に触るわけにはいきません。ある程度荷物はまとめ、清掃の邪魔になる場所には、ものは置かないようにしましょう。

例えば、ベッドの上にものを置いておくと、シーツの交換ができない場合もあります。

 

また、貴重品はセキュリティボックスを使うか、自身で持っておくようにしましょう。間違って捨てられそうなものは、片づけておいた方がよいでしょう。清掃の方が掃除に困るような状態は避けるのがマナーです。

 

実例8:チェックアウトするとき、ベッドは整える? 整えない?

寝て起きたままの状態のベッドは、本来なら人に見られたくないものです。ベッドメイキングをする方に対しても同じこと。元通りまで整える必要ありませんが、レディたるもの、部屋を見苦しくない状態にしてからチェックアウトに向かいましょう。

 

時間がなくても、使用後のタオルは、洗面所やバスルームにひとまとめにし、掛け布団くらいはさっと整えておくのが片付けてくださる方への気遣いですね。

 

 ▶ホテルの部屋で使用したものはどうするのがベスト?

実例9:ホテル内のパブリックスペースのトイレで、トイレットペーパーを三角折りにする? しない?

トイレットペーパーのふちを折る方がいます。次の方が使いやすいようにという配慮かもしれませんが、かえって不衛生で、誤った気遣いとなります。三角折りは、「お掃除が済みました」というサイン。掃除を担当する方以外がするのはかえっておかしく、逆に品性を疑われてしまうかもしれません。使用後に便座のふたを閉めたり、洗面台をふいたりすることは、次の方が気持ち良く使えるようにするための気遣いです。

 

実例10:ホテルの部屋のアメニティは持って帰る? 帰らない?

ホテルの部屋にあるもののうち、個包装になっている歯ブラシなどのアメニティは持ち帰ることができます。ご存知かと思いますが、その他の備品類は持ち帰らないようにしましょう。もし、タオルやバスローブが気に入ったのであれば、ホテルによってはショップで売っていますので、記念に購入するとよいでしょう。持ち帰ってよいか迷った時は、フロントに確認することをおすすめいたします。

 

実例11:ホテルの部屋で使用したものは元通りにしてチェックアウトする? しない?

片付ける側の立場にたって、行動してするとよいでしょう。もし、あなたが清掃係なら、脱ぎっぱなし、散らかしっぱなしの部屋へ入ってどう思うでしょうか?

 

布団の乱れが大きいのであれば、少し整えておく、タオル類はひとまとめにしておく、浴衣は軽くたたむ、ごみはごみ箱に入れる、グラスなど使ったものは集めておくなど、すべて元の位置に戻さなくてもよいですが、片付けやすいようにしておくとよいでしょう。

 

また、ある程度の片付けをすることは、忘れ物防止にもつながります。

 

▶パブリックスペースで撮影していい?

実例12:ホテル内パブリックスペースがおしゃれ! SNSにアップしたいので写真を撮る? 撮らない?

ロビーや施設玄関などパブリックスペースで長時間撮影をして占領したりしていては、周囲に迷惑がかかります。また、絶景のお風呂だからといって、お風呂場へのカメラの持ち込みは絶対NGです。たとえ、その時間に他の方がいなくとも止めましょう。

 

また、他の方にカメラを向けて撮影することも止めましょう。撮影してよいかどうかは、施設の方に確認をし、常に周囲のお客様、施設への配慮を忘れずに。

 

撮影したものをSNSなどに投稿する場合、厳格なホテルやレストランでは掲載不可もありますので事前に確認しましょう。そして、一緒に写った同席の方にも一言SNSに投稿することをお伝えしておけば、トラブルを未然に防げます。

 

 

実例13:彼とホテルに宿泊しレストランで食事。彼はカジュアル、私はドレッシーでもいい?

彼とホテルに宿泊し、レストランで食事をするときには、お互いの服装のバランスに気を配ることも大切です。例えば、男性がカジュアルな服装で、女性がドレッシーな服装の場合、傍から見ていてとても違和感を持たれることが多いと思います。一歩部屋を出たらそこは公共の場所だと心得てください。一緒に宿泊されるお客様への心遣いですね。

 

ホテルのメインダイニングの場合、予約の時に「男性はジャケット着用」と言われることがあると思いますが、最近のレストランではドレスコードが決まっていることが多いので、ドレスコードに合わせたものを着ることは大切です。

 

これは、その場の雰囲気をつくる一員であることを弁えて行動ができていることになり、ホテルのレストランに来ている他のお客様に対して、そしてレストランに対しての敬意表現にもなります。誰にも指摘されないから大丈夫ではなく、自ら気をつかい、非日常の空間をお互いに気持ちよく過ごすことが大切ですね。

 

 

≪エディター・ライター/(一社)日本プロトコール&マナーズ協会理事 高谷治美さんの他の記事をチェック!≫

 

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