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49歳、順風満帆の公務員男性が「もう一生レスかと覚悟した」真っ暗闇から再び「愛ある暮らし」に戻れた起死回生の瞬間

OTONA SALONE / 2024年3月29日 20時30分

昨年末、25年ぶり実施の『性機能障害の全国実態調査に関する報告』が発表されました。年齢別EDの有病率はなんと50歳以上で41.7%。また、性交頻度が1カ月に1回未満(1カ月間に1度も性交がない)を「セックスレス」としたところ、全体の70.4%が該当しました。

 

つまり、日本は少子高齢化と同時に、恐るべきレス社会に突入していたのです。これは人口問題そのものであり、我々は少子化どころか無子化社会を生きていると言えます。

 

これらの社会課題を男性側の視点で捉え、執筆を続けるライター・山下あつおみ氏が、レスを抱えた夫婦問題についてレポートします。

 

【無子社会を考える#5】前編

49歳、子ども2人。いまも「女性に対する理解度の低さ」を悔いる理由

「そもそも妻だけでなく、女性の身体と不調そのものに対する理解がまったく乏しかった。今ならそのことがよくわかるんです」

 

このように語ってくれたのは、千葉県在住のユウキさん(49歳・会社員)です。

 

ユウキさんの家庭は公務員の妻(47歳)と長女11歳、次女9歳の4人家族。結婚して14年が経ち、家庭も仕事も順調だといいます。とはいえ今から4年前はレスで夫婦関係に悩むことが多かったそうです。今回は当時の夫婦の悩み、そこからどのように前向きな人生を歩むに至ったのか、当時の心境から現在に至るまでの過程を率直に語って頂きました。

 

「レスになっても夫婦仲はよかった」2人だが

「レスになったのは今から7年前です。それまでは月2、3回ぐらいはセックスをしていたのですが、ある日、妻にそれとなく拒否されました。最初はあまり気にしていなかったのですが、そこから拒否されることが続いて。次第にセックスに誘うたびに断られることが嫌になり、結局、約3年間ほどレスが続きました。この期間は個人的にとても寂しさを感じていました」

 

夫婦関係におけるレスは決して珍しい話ではありませんが、それによって生じるストレスや不満をどのように夫婦で乗り越えるのか、これは大きな課題といえるでしょう。ユウキさんはこの困難な時期をどのように乗り越えたのでしょうか。

 

「レスになってから、夫婦でレスについて何度か話し合ったことがあります。その度に妻の答えは、なんとなく疲れてるからセックスは嫌だ、気分が乗らないというものでした。ただ、レスであっても夫婦仲は良いんですよね。当時も今も一緒にお風呂に入ることがあります」

 

レスであっても夫婦仲がよいというのは、家族としての結びつきや信頼関係があるからこそというユウキさん。

 

「もうね、ずっとレスの関係のままこの人生を終えるのかもしれない、それでもいいかなと、正直いって覚悟を決めつつあったんです」

 

ところがレス関係を解消するに至る意外なきっかけがあったようです。

 

妻が「夜を断る」深い理由とは?「知っていれば、お互いこんな思いはせずに済んだのに」

「それまで自分の欲求ばかり優先していたことに気づいたんです。レスになって2年目ですかね、なんとなく妻の体調の変化を感じてたんですよ。妻は自分の体調がよくないときもあまり口に出すタイプではなくて、体調について率直に聞いてみたんです。すると妻は深刻そうな顔で、実は情緒不安定になったり発汗の症状がたびたびあることを打ち明けてくれました」

 

奥さまの症状を聞いて、ユウキさんは一緒に病院へ行くことにしたそうです。

 

「診察や検査をしてもらってから数日後、妻が若年性更年期障害であることが判明しました。実は夫婦共に全く予想外の結果で。もちろん、更年期庄子外と似た症状だとは思っていたのですが、当時も閉経はしていませんでしたし、妻の年齢は40歳だったので、夫婦共にまだ更年期障害は先の話だと思い込んでいたんです」

 

「まだ40歳だから、更年期障害なんてあり得ない」という思い込みは捨てた

若年性更年期障害は、一般的に40歳を過ぎたころが多いものの、実は20代後半から30代の女性でも同じような症状が現れるケースがあるようです。ユウキさん夫婦の場合、発症から症状発覚までにタイムラグがあったことで、レスを含めた夫婦関係に変化が生じるチャンスがありました。

 

また、若年性更年期障害の診断を受けたことが、夫婦関係における大きな転機となりました。妻の体調不良の原因がわかったことで、ユウキさんは妻に対する理解を深め、夫婦で協力してホルモン療法など症状の改善に取り組むようになりました。

 

「診断結果によって原因が判明するまで、妻はずっと苦しんでいたのかと思うと、本当に妻の立場で考えられていなかった、自己都合で考えていたなと反省しかありません。妻曰く、体調がよくなかったりしたときに、僕に必死で訴えていたそうなのですが、僕はあまり取り合っていなかった。というより、風邪とか生理とか、そういう『いつもグチグチ言っている何か』と同じものだと思い込んで受け流していたんですね」

 

診断結果を受け取ったその日、

 

「これからは妻の健康を最優先に考えて生きる」

 

ユウキさんはこれまでの妻への態度を反省し、このような決意をしたそうです。

 

こうして2人は治療と共に、夫婦での新たな生活スタイルを模索し始めていきます。

 

もともと夫婦ともに旅行に行くことが好きで、週末は家族で温泉やグランピングなどのショートトリップを楽しむようになったそうです。ユウキさんも仕事だけでなく、これまでは疎かにしていた心身ともにリフレッシュする家族の時間を大切にすることを意識するようになったといいます。そして、たまたま旅行先で出会ったのがヨガでした。

 

前編記事ではユウキさん夫婦がレスに陥った原因を直視し、夫婦の関係性の立て直しにたどりつくまでを伺いました。後編記事ではその後、どのように2人の関係性が変化していったのかを伺います。

 

つづき>>>レスだった2人が、40歳をだいぶ過ぎてから「よりいっそう」深く交歓しあうようになった意外なワケ

 

≪家庭関係研究所 山下あつおみさんの他の記事をチェック!≫

 

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