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新入社員に手を出した40歳女性。不倫の罠にハマった勝ち組女性の末路は【エリート銀行員たちの不倫事情】前編

OTONA SALONE / 2024年4月6日 19時0分

春は出会いの季節。新入社員との世代間の違いに、頭を悩ませる時期でもあります。

「世代間のギャップがあると知りつつも、こんなにひどい新人ばかり入ってきたのは初めてでした」

頭を抱えながら語るのは、メガバンクの営業店で取引先課長を務めるサクラさん(仮名・40歳)。都内のマンションで夫と息子一人の3人暮らしです。

新入社員の尻拭いをする日々に出会った彼は

「勝手に異動明細を調べて友人の給料を調べたり、いなくなったと思ったら仮眠室で昼寝をしていたり……もうやりたい放題ですよ」

Z世代の彼らは「頑張って出世をして、タワマンに住む」という世代を冷ややかに見ています。定時で帰ってやりたいことをやる。上司と飲まずに好きな友達と飲む。そんな価値観を徹底しています。

 

しかし、仕事の分量が減っているわけではありません。4月は移動も多く仕事が大変な時期。「彼らの価値観を変えるよりも、自分がやった方が早い」と考えて、連日サクラさんは残業していました。

「ある日、残業していると、帰ったはずのレンくん(仮名・22歳)がオフィスに現れました」

この時、彼女は知りませんでした。この偶然が運命を大きく変えることに。

『あれ。課長、何してるんですか?』と彼は驚いた様子で尋ねてきました。(君のめちゃくちゃな稟議を直してるんだよ)と心の中で思いながら『うんちょっと修正をね』とサクラさんは答えます。彼はひょいと、背後からパソコンを覗き込んできました。

『え。俺の稟議じゃないですか……』と言いながら、彼は何かを考える素振りをしました。そして彼女の横に座り、パソコン起動し始めました。

『何をやってるの?』と聞くと『すいません。俺が直します』と彼は言います。『女の子と飲み会なんじゃなかったの?』と尋ねると『ん-。アプリの子なんで、別に良いです』とさらっと返されました。

「今の男の子は本当に分からない……アプリとか何が何だか。付いていけないなと思いつつ、稟議を彼に差し戻しました。」

彼はパソコンをいじりながら『そっか。今まで俺の稟議を直してくれてたの、課長だったんですね。てっきり融資部の担当者の人が直してくれてるんだと思いました』と感心したように呟いていました。

「意外に素直でいい子なんだな、と思いました。よく見るとイケメンだし」

『私が新人だった頃には、ここで出前のピザでも頼んでたんだけどね』と言うと『え、マジですか?そんなことしてたんですか?』と彼は笑います。歯並びがきれいで、見事なほどでした。関東近郊の出身で、慶應を出たという彼は、都会人らしい洗練さと、郊外でのびのび育った健康的な肉体を併せ持っていました。

 

二人で軽口を叩いているうちに時刻はあっという間に22時になりました。
店の施錠を終えて『じゃ、素敵な週末を』と歩き出そうとすると、彼はサクラさんの目を真っすぐ見ながら言いました。『課長が新人だった頃には、ここで上司が部下を飲みに誘ったんじゃないですか?』と。

 

『こんな40歳のおばさんと、飲みになんて行きたいの?』と尋ねると『あれ。俺の大学時代のバイトのこと、話してませんでしたっけ?』と逆に質問されました。

『聞いてないんだけど。何なの?』

『それはお酒の入った席で話しましょう。じゃあ行きましょうか』

サクラさんは彼に腕を引かれて、駅の近くの繁華街へと向かいました。

▶彼の謎のバイトとは……

彼の謎のバイトとは……

「居酒屋で、彼は様々なことを話してくれました。両親の仲が悪く、別居状態だったこととか……。母親は働いていたため、ほとんどおばあちゃんに育てられたそうです」

地域のおばあちゃんたちが彼の面倒を見てくれて、愛されて育ったようでした。だからこんなにまっすぐに育ったんだろう。無理して、働きをしながら父親と母親だけでしながら子供を育てるよりも、よっぽどそっちのが良い……都内の狭いマンションでキリキリしながら子育てをしている彼女は、そう痛感しました。

「自分の息子の子育ての参考にしたいなと思いながら聞いていました。彼みたいに育ってほしい。そう思いながら話を聞いていたところ、あることを思い出しました。彼のバイトの件です。」

彼女はアルバイトについて彼に尋ねてみました。入社時の履歴書には確か、写真サークルの副部長をやっていたと書かれていました。

『あー。あれ、ちょっと盛ったんですよね……』とレンさんは笑いながら言いました。(そんなこと、わざわざ飲みの席で話さなくても良いのに)とサクラさんは思います。履歴書を盛るなんて、誰でもやってることだからです。

しかし、彼の口から次に出た言葉は驚くべきものでした。

『俺、ママ活してたんですよ』

次のページへ▶▶【後編】裏バイトの経験がある、モンスター新入行員の彼と……罠にハマった女性の末路【エリート銀行員たちの不倫事情】後編に続く

 

 

≪作家・ライター 綾部まとさんの他の記事をチェック!≫

 

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