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【医師が解説】約3割の人がベッドが合っていない!種類別に「向いている人・いない人」がいるってホント?

OTONA SALONE / 2024年5月22日 18時1分

普段、ベッドに寝ているという人は、知っておきたいことがあります。それは、ベッドマットレスが睡眠のよしあしを決めることから、ベッドマットレスが合っていないと熟眠できなかったり、肩こりや腰痛につながる恐れがあることです。

今回は、寝姿勢と健康の関係と共に、ベッドマットレスの選び方についても詳しい整形外科医の富和清訓先生に、マットレスが合っていないことの身体への影響とマットレスの選び方のポイントを教わります。

前編記事『そのベッドマットレス合ってる? 身体への悪影響を医師が解説!』に続く後編です。

 

ベッドマットレスの種類別のおすすめタイプ

ところで、ベッドマットレスというと、いろんな種類があって、どう違うのか、どれが最適なのかがわからないということはありませんか? そこでベッドマットレスの種類別のおすすめタイプを教えていただきました。

まず知っておきたいのは、マットレスは大きく4つの素材に分かれることです。

・ウレタン(スポンジ)
・コイル(スプリング)
・ラテックス(天然ゴム)
・ファイバー(ポリエチレン樹脂)

それぞれの特徴とおすすめの人を見ていきましょう。

 

●ウレタン系
ウレタン系には、低反発、一般、高反発があります。

・低反発ウレタン
おすすめの人:体重45㎏以下の人・横向きに寝がちな人

ウレタン素材の中でも、反発弾性率が15%未満のものです。ふんわりとやわらかく、身体を包み込む感触が特徴です。サポート力が低く、寝返りを打ちにくいため、硬い素材では身体が痛くなるなどの、華奢な人や子どもに向いています。また横向きで寝る人にも適しています。横向きに寝ると、肩や腰回りのカーブが仰向け寝のときよりも大きくなるため、フィットしやすいのだそうです。

・ウレタン(一般)
おすすめの人:低反発ではやわらかすぎる・高反発では硬すぎる

ウレタン素材の中でも、反発弾性率が15~49%のものです。低反発と高反発の中間です。どちらも違和感がある人に適しているそうです。

・高反発ウレタン(高弾性)
おすすめの人:長期間使用したい・硬めの寝心地が好み

ウレタン素材の中でも、反発弾性率が50%未満のものです。サポート力があり、寝返りがしやすいのが特徴で、腰痛対策に使われることがあります。多くの人に向いているそうです。

 

●コイル系
コイルには、主にボンネルコイルとポケットコイルがあります。

・ボンネルコイル
おすすめの人:コスト重視・かなり硬めが好き・がっちり体型・一人で寝る

コイルスプリングを連結させ、一つにまとめたものです。連結したコイルが身体を面で支えるため、硬めの寝心地となります。身体を強く支えるため、寝返りがしやすいのが特徴です。ただし、体圧分散性が低いため、身体の重い部分に集中的に負担がかかったり、隣の人の振動を感じやすいところがあります。一人で寝る分には良いとのこと。

・ポケットコイル
おすすめの人:長期使用したい・衛生面重視・2人以上で寝る

コイルを一つずつ不織布の小さな袋に入れて、マットレス全体に敷き詰めたものです。コイル一つ一つが独立して動くため、身体を「点」で支えます。身体の細かな曲面にもフィットしやすいです。体圧分散性に優れており、隣の人の動きで目が覚めにくいのが特徴です。通気性が良いので衛生面重視の人にもおすすめだそうです。

 

●ラテックス
おすすめの人:やわらかい寝心地が好き・長く使いたい・衛生面重視

ゴムの木から採取された樹液を原材料にしているため、ゴム特有のやわらかさと弾力性を兼ね備えています。体圧分散性に優れており、寝返りしやすいのが特徴です。やわらかいながらも反発力があるため、体重が軽い人にも向いています。ラテックスアレルギーの方もいるそうなので注意しましょう。

 

●ファイバー
おすすめの人:直置きで使いたい・汗っかき・がっちり体型

ポリエチレンやポリエステルなどの樹脂を固めたものです。通気性が高いのが特徴で、床の直置きで使用してもOKです。反発力にたけているので、寝返りしやすいでしょう。硬すぎると感じることもあるため、実際に寝てみるのをおすすめします。また薄いマットレスストッパーを載せると硬さが改善するそうです。

マットレスが合っていないことの悪影響と選び方をご紹介しました。何気なく寝ているベッドですが、一度、本当に合っているマットレスを探ってみるのも良さそうです。寝心地や肩こり・腰痛、睡眠が改善される可能性があります。

 

 

【取材協力】
富和清訓先生
整形外科医 富和清訓先生
社会医療法人田北会 田北病院整形外科。
岩手医科大学医学部医学科卒。医学博士、日本整形外科学会専門医、日本DMAT医師、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、産業医。特に自転車競技に精通しており、レースドクターとして従事し国際自転車競技連合のエリートナショナルコミセールも取得している。バイシクル・シティ(ライジング出版)編集委員。

 

 

 

【Not Sponsored記事】

 

≪ライター 野村 昌美さんの他の記事をチェック!≫

 

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