「老後資金、不安しかない…」と、迷える4人の40~50代女性。まだ間に合う!老後資金のつくりかたQ&A【悩み別】
OTONA SALONE / 2024年9月1日 15時31分
かつて日本でも貯金をするだけで資産形成や運用が可能な時代がありました。実際、定期預金をするだけで年間利率が5%を超える時代(1961年ー1991年ごろ)があったのです。これは日本経済が右肩上がり著しい高度成長期と重なり、当時、最も安全で効率的な投資が「貯金」である時期が長く続いたからです。
こうした社会的な影響を受けて育った世代が現在の40~50代の方ともいえます。そのため、オトナサローネの読者の多くの方が「投資」と聞いて、なんだか怖いイメージを持つのはむしろ当たり前です。
とはいえ、日本が経済的に長く低迷している現在は、かつてのように銀行に貯金をしていてもほとんどお金が増えない時代に突入しています。つまり、投資をしているかどうかで、年収以上に金銭的な差が生まれる可能性が高い時代とも言えるのです。
そこで今回は「今から、お金を増やすには⁉」40~50代からでも遅くない。資産づくりで「いちばん最初にすべきこと」投資とは何か、投手の種類やリスクなど、投資にまつわる基本的な考え方や疑問について解説していく【後編】です。
【40~50代からの投資デビュー ♯1】後編
◀この記事の【前編】を読む◀投 資の基本的な考え方という「時間に投資する」ってどういう意味? 40~50代でもまだその「時間」は残っているの? 【ほったらかし】でも投資できるものもあるってホント⁉__◀◀◀◀◀
これからはじめる投資、ここがわからない! Q&A
ここでは、実際に投資を始めるにあたっての疑問にお答えしていきます。
質問例 1 : 投資未経験で老後が不安な場合
【Q】
「52歳、パート勤務で夫の扶養内で働いています。これまでの収入はすべて子どもの教育費に使っていましたが、子どもが独立した今、老後の資金が心配です。今から投資を始めても間に合いますか?」
【A】
「十分に間に合います。特に、長期的に安定したリターンを期待できるインデックスファンドや債券に投資することで、リスクを抑えつつ資産形成を行うことが可能です。新NISAを活用すれば、税金を気にせず運用益を最大化できるので、まずは少額から積み立て投資を始め、コツコツと資産を育むところから始めると良いでしょう」
質問例 2 : 正社員として働きながらも将来が不安な場合
【Q】
「49歳、正社員で働いていますが、まだ退職金や年金だけでは将来が不安です。教育費がかかる時期も過ぎたので、これから資産形成を始めようと思っていますが、何から手をつければ良いでしょうか?」
【A】
「まずは新NISAを活用して、つみたて投資に慣れるところから始めると良いでしょう。また、投資に徐々に慣れて、退職金や年金だけでは不足を感じる場合、iDeCoの活用、債券などにも分散投資を検討してみても良いでしょう。リスクを分散することを意識することが大切です」
質問例 3 : 定年後の収入源を確保するための投資
【Q】
「55歳、定年後の収入源が年金だけでは不安です。今から投資を始めて、定年後に追加の収入を得ることは可能でしょうか?」
【A】
「55歳からでも投資を始めることで、定年後の収入源を確保することは可能です。まずは、安全性の高い債券を中心にポートフォリオを組み、安定した収入を得ることを目指しましょう。さらに、インデックス投資を併用して活用することで、リスクを分散することを心掛けましょう。新NISAを利用することから始めると良いでしょう」
質問例 4 : 貯金だけではダメでしょうか?
【Q】
「51歳、ずっと貯金をコツコツと続けてきましたが、投資は未経験です。やはり貯金だけではダメでしょうか?」
【A】
「貯金は安全な選択ですが、現代の低金利環境では、貯金だけでは資産が増えにくいのが現実です。インフレにより物価が上昇すると、貯金(お金)の価値が目減りするリスクがあります。インフレ対策としても、投資を組み合わせることで、資産をより効率的に増やすことが期待できます。リスクが心配な場合は、まずは少額から始められるインデックスファンドや債券への投資を検討し、新NISAを活用して非課税で資産を増やすことを目指してみてはいかがでしょうか」
40~50代からの投資デビュー。決して遅すぎることはありません
むしろ、お金の知識を増やすことは、これからの人生をより豊かにするための大切な一歩と考えるべきではないでしょうか。長期的な視点で少しずつ資産を育んでいくことは、将来の安心や選択肢を広げる力になります。
今回の記事を通じて、投資の基本的な考え方や具体的な手法について少しでも理解が深まれば嬉しいです。次回以降の記事では、さらに詳しくわかりやすく、投資の世界を深掘りした解説ができればと思います。
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