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秋の不調には「白い食材」を。「3STEPでできる」料理が苦手な薬膳専門家が教える「ズボラさん向け」ヘルシーレシピ

OTONA SALONE / 2024年9月19日 18時0分

毎年秋になると体調が悪くなる方はいませんか?

せっかく涼しくなってきたのに、なんとなく体調がすぐれないという方もいるかもしれません。それは、毎日の食事内容に問題があるのかも。健康的な食事がしたいけれど、「料理が苦手だし、作るのが面倒」という方もいるでしょう。

 

そんなときには、手抜きでできる薬膳レシピがおすすめです。健康意識は高いけれど料理が苦手な筆者が3STEPでできる簡単レシピを紹介します。

 

まずは、漢方・薬膳の専門家である筆者が秋に出やすい不調についてお話します。そして今回は、乾燥しやすい秋の季節にぴったりの梨を使ったレシピを紹介します。

 

漢方では「秋は、乾燥の季節」と考えている

「最近、急に肌がガサガサしてきた」「喉がイガイガする」という人は、秋の気候がそうさせているのかもしれません。秋の乾燥した空気は、体にさまざまな不調を起こします。漢方ではこれを「燥邪(そうじゃ)」といい、「乾燥による邪気」のことをいいます。「邪気」とは、体に不調を起こす原因となるものです。

 

「秋の乾燥」は次のような症状を起こしやすくなります。

  1. 咳が出る

空気が乾燥すると喉も乾燥するため、喉がイガイガしたり、咳が出たりします。乾いたような咳が出やすくなります。

  1. のどが渇く

体の水分が不足すると、喉が乾いて水分が欲しくなります。体全体の水分が不足している方は、水分を摂っても改善できない場合があります。

  1. 皮膚が乾燥する

体の水分が不足すると、皮膚が乾燥し、かゆくなります。肌が粉をふいたり、赤くなったりすることもあります。

  1. 便秘になる

体の水分が不足すると、大腸の粘膜のうるおいも不足するため便が硬くなります。コロコロした便が出ることもあります。

 

秋の乾燥は、食事でおぎなうことができます。漢方では、酸味や甘味のある食材、または白い食材で体をうるおすことができると考えています。

今回は、喉の乾燥を潤し、熱を下げる、梨を使った簡単レシピを紹介します。

 

>>驚くほどカンタン!トースターを使った梨の薬膳レシピとは

のどの乾燥や咳におすすめ。トースターでできる梨を使ったうるおい薬膳レシピ

秋の食材である梨を使ったレシピを紹介します。梨は体を冷やす作用がありますが、焼くことにより冷やす作用がやわらぎます。温かい梨の上にかけたシナモンとはちみつは香ばしい香りと甘味を感じさせてくれます。

 

準備するもの:梨・シナモン・はちみつ

作り方:

  1. 梨は皮をむいて、1~2mmの厚さに切ります。
  2. 耐熱容器に、切った梨を重ねていきます。1段目が終わったらはちみつをかけます。
  3. 並べ終わったらはちみつとシナモンをかけます。
  4. トースターで7~10分ほど焼きます。

 

今回のレシピで利用した食材には、次のような効果があります。

梨:のどの渇きをうるおし、熱を下げる効果があるので、喉の炎症にも向いています。

シナモン:体を温める効果があります。体の冷えが気になる方におすすめです。

はちみつ:体を潤す作用があります。咳や皮膚の乾燥、便秘の方にも向いています。

 

秋におすすめの白い食材と控えたほうがいい食材

乾燥から体を守るためには、白い食材がおすすめです。

白い食材には次のようなものがあります。

・白きくらげ

・百合根

・白ごま

・山いも

もちろん梨も含まれています。秋に不調があらわれやすい方は、毎日の食事に白い食材を摂り入れていきましょう。

 

※控えたほうがいい食材

辛味の強い食材をとると、さらに乾燥が悪化します。唐辛子・生姜・こしょうなどは控えめにしましょう。

 

いかがでしたか? 忙しくても疲れていてもできるズボラ薬膳レシピで、体調をととのえて、秋を元気に乗り切りましょうね。

 

取材・文/多田有紀

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