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「かしこまった席での食事、苦手~」お呼ばれのテーブルマナー、実はまわりから見られている!自信がない人が、最低限おさえておきたいこと

OTONA SALONE / 2024年10月12日 15時31分

披露宴やパーティなど、フォーマルな場の食事はマナーが心配という方がいます。当日迷わないために、「見られている」ポイントを15項目にして (一社)日本プロトコール&マナーズ協会の松田玲子先生にお聞きしました。

 

◀この記事の【前編】を読む◀お呼ばれのときのテーブルマナー、会場到着からグラスを持って乾杯するところのまでのOK、NGは?__◀◀◀◀◀

 

【 気品を身につけるシンプルな教え#103お呼ばれのテーブルマナー編 】後編

カトラリー(ナイフ&フォーク)の持つ位置は、付け根部分?後ろのほう?

テーブルの上にズラッと並べられたカトラリーを前に「使い方がよくわからない……」と冷や汗をかく方も少なくありませんが、使う順番は「外側から順番に使う」と覚えておきましょう。

ナイフは右手、フォークは左手で持ち、ナイフやフォークの付け根部分に人差し指を添えて持つと安定します。

 

 

カトラリーで「食事中」「食事終了」のサイン、実践できてる?

食事中にカトラリーを置くときは、お皿の上に「八の字」になるように置きます。このとき、ナイフの刃は内側に、フォークは背を上にします。これは「まだ食事中」というサインです。
食事が終了したら、時計の4時の方向にカトラリーを平行に揃えて食べ終わったお皿の上に置きます。このとき、フォークは手前、ナイフは奥にし、ナイフの刃は内側にしましょう。こうすることで「食事が終わった」というサインになります。スタッフが食べ終わったお皿を下げてくれます。

 

話に夢中でナイフの刃先を持ち上げたりしないで!

食事の途中でワインや水を飲む場合、お皿にカトラリーを置きますが、その時には、できるだけナイフとフォークを奥の方に「ハの字」にして置きます。

その際のナイフの刃先は自分側に向けておきます。話に夢中でナイフの刃先持ち上げるのも良くありません。なぜならば、ナイフの刃先を相手に向けることは、敵意があるサインとみなされたヨーロッパの歴史に由来するからです。

 

 

いつも食べるのが早い人は、食べるペースを考えて

テーブルの人全員に料理が運ばれたら食事を始めますが、上位者の方が食べ始めたあとに食べるのがベターです。また、料理を食べるペースは、早すぎても遅すぎてもいけません。遅いとテーブルの上にお皿がたまってしまいます。普段は食べるのが早い人も遅い人も、披露宴などの食事はまわりのペースに合わせて食べるようにしましょう。

 

 

スープの美しい飲み方、見られています

左手をお皿に添え、手前から奥へとスプーンを動かしてスープをすくいます。スプーンを口に当てたら吸うのではなく、口に流し入れるように静かに飲みます。間違っても、ズズズーっと音をたてないよう静かに飲みましょう。
スープが少なくなったら、お皿の手前を持ち上げて奥に傾けてスープをすくいます。飲み終わったら、スプーンは受け皿に置きます。

 

パンはかぶりついたりせず、ひと口ずつ

パンはかぶりつかずに、ひと口サイズに手でちぎってからいただきます。また、ちぎった後のパンの切り口は相手の方に向けずに自分側に向けておきます。ちぎった後の切り口はあまり見栄えは良くないものですから。

パンの役目には、次のお料理を頂く前のお口直しの意味もあるといわれています。温かくおいしいパンが出てくると、つい食べ過ぎてしまいますが、コース料理の場合、最後のデザートまでおいしくいただくために、パンの食べ方を調節しましょう。

 

 

メイン料理も切り分けず、ひと口ずつ切って食べる?

メイン料理はひと口ずつ切って食べるようにしましょう。最初にすべて切ってから食べると、せっかくのお料理が乾いて味が落ちてしまいます。

気を付けたいのは、口の中に食べ物が入ったままで話をしないようにしましょう。なぜなら、口の中の食べ物が相手に見えてしまい、不快に思われる可能性があるからです。

 

 

余興のときは食事をしていいの?

スピーチ中や余興中に食事を続けてもNGではありませんが、できれば手を止めて、会話をつつしんで、カトラリーをいったん置いて、スピーチをしている方に顔を向けて静かにお話を聞きます。

ただし、余興やスピーチがない食事の時には、会話もお料理の一部ですので、お食事とともに会話を楽しみ、よりよいコミュニケーションをはかるのも、その場の空気を和ませる心遣いです。

 

 

披露宴やお呼ばれのパーティでは、新郎新婦へのお祝いの気持ち、主催者へのお祝いの気持ちを込め、お料理や会話を楽しんでください。
テーブルマナーは、同じテーブルになった方に案外見られているものです。どんなに身だしなみに気をつけていても、間違ったテーブルマナーでは印象が良くありません。フォーマルな場では大人の女性としての振る舞いで素敵な思い出を作ってください。

 

 

 

≪エディター・ライター/(一社)日本プロトコール&マナーズ協会理事 高谷治美さんの他の記事をチェック!≫

 

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