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お育ちがバレる!年末年始のマナーや習わし。「お年玉をあげるとき、お札の入れ方は?」「鏡餅はいつ飾るのが正解?」(前編)

OTONA SALONE / 2024年12月28日 11時15分

今年も残り数日となり、いよいよ新年を迎える時期です。正月飾りや正月に食べるおせちなどには、縁起が良いものがたくさんあります。新年のスタートになるお正月だからこそ、特別な意味や願いについて(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田玲子先生にお聞きしました。

 

【 気品を身につけるシンプルな教え#107年始の縁起物や習わし編 】

 

正月に「山を拝む」と縁起が良いことはご存じ?

元日に仰ぎ見る富士山を「初富士」と言います。富士山は日本の象徴的な存在だからでしょうか、新年に見るその姿は格別な意味を持つと言われています。初富士は、新年の始まりにふさわしい清らかさや威厳を感じさせ、静かに佇むその姿に未来への希望や決意、自然の美しさを重ねることができますね。

 

日本では富士山に次ぐ霊峰として名高い茨城筑波山を眺める「初筑波」、京都と滋賀の境にそびえる比叡を望む「初比叡」、長野と群馬の境の浅間山を見る「初浅間」など、正月の山を拝む習慣が各地にあります。

 

お近くの方はぜひ、山を望んでみてはいかがでしょうか。

 

1月2日、初夢で見ると縁起がいいのは……

 1月2日に見た夢を初夢といいます。初夢で見ると縁起がよいとされているのが「一富士二鷹三茄子」です。

 

富士山は古来から日本のシンボルであり、

鷹は「高い」や「つかみとる」という意味、

茄子は「事をなす」にちなんだもの

といわれます。

 

江戸時代初期に生まれ、江戸時代中期には既に広まっていたようです。日本人なら馴染みのあることわざといえますが、「一富士二鷹三茄子」が夢に出てきたらラッキーですね。

 

 ▶「鏡餅」は何日に飾るのが正解かご存じ?

「鏡餅」を飾るタイミング・下げるタイミングの正解があります

鏡餅は、昔の銅鏡のような丸い形をしていることが、名前の由来と言われています。鏡は魂を表す神器であり、年神様にお供えした鏡餅を食べることで、新たな生命力を授けられると信じられていました。

 

一般的に、鏡餅の飾り始めの日は12月28日が最もよいといわれています。これは「八」が末広がりであることから、縁起のよい数字とされているからです。
一方で、29日は九(苦)を連想するため、よくない日とされています。また、31日から飾る「一夜飾り」「一夜餅」も避ける地域が多いようですが、宗派や地域によってはこの日を選んで飾る場合もあるそうです。
供えた鏡餅を下げる日は、松の内(1月7日まで)が明けた1月11日が一般的です。この日は「111」とゾロ目になるため、縁起がよいからという理由のようです。

 

しめ飾りは「年神様を迎える神聖な場所」であることのアピール

しめ飾りはしめ縄でできており、しめ縄はわらを編んで縄にして、紙垂(しで)という四角に切った紙を下げたものです。そもそもしめ飾りはわらを編んだだけの質素なものでしたが、次第に縁起物を加えて今のような華やかな姿になりました。

飾り使う縁起物は、地域によってさまざまですが、代表的なものに「だいだいの実」があります。だいだいは、実が熟しても枝から落ちにくいため、縁起がよいとされ、家が「代々」栄えるようにという意味を込めて飾ります。

その他に稲穂も飾ります。稲穂は豊作の印で、収穫への感謝と五穀豊穣への願いを込めて飾ります。長寿を表す伊勢海老を飾ったり、末広がりの扇などの飾りもあります。

 

▶つづきの【後編】では、「お年玉はお金をどう入れるのが正解?」「お育ちがいい人は知っている!おせちの意味」についてお届けします。__▶▶▶▶▶

 

≪エディター・ライター/(一社)日本プロトコール&マナーズ協会理事 高谷治美さんの他の記事をチェック!≫

 

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