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40代ナース、もうヒモ男を養うのは限界。夜逃げに必要な貯金額は?

OTONA SALONE / 2018年2月4日 11時30分

40代ナース、もうヒモ男を養うのは限界。夜逃げに必要な貯金額は?

40代ともなると、人生の新しい一歩を踏み出す時に必要なのは、気持ちだけではありません。経済的な安心感がなければ、思い切った行動をとるのはなかなか決心がつかないもの。

東京都在住のナース、E子さん(44歳)もそのような気持ちを抱えていましたが、「このままではいけない」と思いマネー相談にやってきました。

 

生活力のない彼を養って貯金ゼロ

E子さんは、都内の大学病院の病棟看護師として働いています。夜勤もあるので体力的にきつい時もありますが、お給料は日勤のみにするとどうしても減ってしまうので、三交代勤務で頑張っています。

なぜそんなに頑張るかというと、E子さんには5年前から一緒に暮らしている男性がいて、ずっとE子さんが養っている状態だからです。

彼はE子さんの5歳年下、売れない舞台俳優です。ひたむきに舞台に打ち込む彼を応援したくて、言われるままに服を買ってあげたり、ボイストレーニングのレッスン代を出してあげたりしていましたが、そろそろお財布も気持ちも限界。すっかり貯金も使ってしまい、通帳を見てはため息がでます。それなのに、彼は最近ではアルバイトもせず、E子さんにお小遣いまでねだるようになってきました。

 

新しい一歩のためにはお金も必要

出会ったころは彼との将来を夢見ていましたが、結婚することも今の状況では考えられません。E子さんの今の望みは、彼と別れて新しい人生を踏み出したい。そのためには、引っ越しをして、転職もしたい。なぜなら、以前も別れ話が出たことがありましたが、彼がE子さんのマンションや職場にやって来て、結局ずるずるとまた一緒に暮らすことになってしまったからです。

 

では、E子さんが新しい一歩を踏み出すためには、貯金は少なくともいくら必要でしょうか。必要項目に絞っても、転居には50万円はないと厳しいでしょう。この他にも、引越しをすれば買い替えなければならない家具や家電も出てきます。できれば80万円ほどあれば、余裕をもって新生活が始められます。

(クリックで拡大)

では、どうやって貯めたらいいのでしょうか。E子さんの、この頃の収支は以下の通りですが、月7万5000円の赤字です。

(クリックで拡大)

これまでは貯金を取り崩していましたが、今ではそれもゼロ。そこで、まずは赤字家計を黒字にしなければいけません。それには彼への援助は減らすしかないことは明らかです。

一緒に暮らしていれば、E子さんの給与明細や預金通帳を見ることもできるので、彼に知られずに貯金をするには工夫が必要。実家あてに送金をして貯めておいてもらうことや、銀行の貸金庫を利用することなどを検討するようにアドバイスしました。貸金庫は1年間で2万円前後かかりますが、1年でしっかり貯金をして新生活を始められるのであれば、必要なコストと割り切ることもできます。手元にキャッシュカードや通帳がなければ、つい引き出してしまう心配もありません。

 

毎月の家計が黒字になれば、ボーナスで穴埋めすることもないのでまるまる貯金することも可能です。今までは、ボーナスは彼の舞台のチケットを買うことに使っていましたが、次からはそれもやめるつもりです。

 

引っ越し先によって、かかる費用に大きな差がでる

さて、どうしても1年も待てない、すぐに引っ越しと転職をしたい、ということなら奥の手があります。

E子さんはナースの資格があるので、医療機関が少ない地域なら転職先が見つかりやすいという強みがあります。しかも、そのような地域では移住を促進していることも多く、非常に安く住宅を借りられたり、転居費用の援助をしてくれたりする自治体もあります。

これならほとんど自己資金のない状態でも、引っ越しと転職が同時に実現できます。環境が大きく変わることもプラスにできるのではないでしょうか。

彼から離れることを最優先するなら、そのような選択肢もあるのです。

 

E子さんは、まずは貸金庫を借りて貯金をすることを始めました。

彼への援助が少なくなれば、彼の態度も変わり自分から離れていくかもしれないし、逆にますます依存してくるかもしれない、と様子を見ています。

その上で、遅くとも1年以内に自分なりの答えを出すつもりで、引っ越し先と転職先を探し始めています。

 

男女の仲に正解はありませんが、お金のことが原因で心のままに行動できないのであれば、お金の問題を解決しなければならないでしょう。人生は一度きり、後悔のない選択をして欲しいと思います。

 

タケイ啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。大手生命保険会社から保険の総合代理店に転職し、保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知されるが治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

 

 

≪ファイナンシャルプランナー(AFP) タケイ啓子さんの他の記事をチェック!≫

 

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