#103 40代未満、立ち入り禁止! ウワサの「個室婚活」レポ【40代編集長の婚活記】
OTONA SALONE / 2018年7月25日 17時0分
20~30代とくらべ、40代の婚活はかなり困難を極めるらしい。OTONA SALONE編集長・アサミ、46歳。婚活を始めて1年11カ月。いまだに誰ともお付き合いすらできないまま。
婚活パーティ、婚活アプリ、知人の紹介などいくつもの婚活をしてきたけれど、次々に玉砕。今度は「個室婚活」というパーティに行ってみることに。立食形式や合コン形式の婚活パーティより真剣度が高い人が多いと聞いたけれど……。これは40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
「個室婚活」は波乱の幕開け⁉
2歳年下の独女の友Aに誘われて参加した「個室婚活」。
今回の個室婚活は8:8で40代男女が中心。個別ブースで男女1:1が話し、約5分ずつ全員と話すというものだった。
久しぶりの婚活パーティ的なものへの参加だったため、少し緊張していたけれど……。
最初に入ってきた男性・ワイルドさんに
ワイルド「単刀直入に聞くけど、アンタ犬10匹と猫7匹、ウサギ5匹にハムスター5匹と一緒に暮らせる?」
と聞かれ、戸惑いながらも
アサミ「犬も猫もウサギも……嫌いじゃないですけど、そんなにたくさんの面倒が見られるかというと、ちょっと自信がないかもです……」
と答えたところ
ワイルド「あ、そう。じゃいいや。もう聞くことないから他に行くわ」
そう言い残してワイルドさんはあっという間に立ち去っていったのだった……。
ワイルドさんに驚いていると
1人の男性と話すのが5分くらいということにも「ちょっと短いなぁ」と思っていたけれど、ワイルドさんとはほんの1分!
あまりの出来事に呆気に取られていたところ
「申し訳ありません! お気を悪くされましたでしょうか?」
……と、スタッフの女性がとても申し訳なさそうに入ってきた。
アサミ「いえ、大丈夫です……。ちょっとびっくりしただけですから」
ワイルドさんの立ち居振る舞いにちょっとイラッとした気持ちがあったけれど、スタッフのかたの丁重な気遣いに冷静さを取り戻した。
ハイ、次、次! 気持ちを切り替えよう。
「個室婚活」2人目のお相手は…
2人目の男性が入ってきた。
髪はピッチリ七三分け、カッチリしたスーツを着た男性だった。彼をシチサンさんとしよう。
シチサン「はじめまして。私、△△△株式会社から参りましたシチサンと申します。本日はよろしくお願い申し上げます」
そう言ってから深々と頭を下げるシチサンさん。丁寧に会社名までおっしゃって……。
アサミ「どうぞ、お掛けください」
ん⁉ なんかヘンだよね。でもこの状況、何かデジャヴュだな。最近、似たようなことがあった。
……あ! 就職採用面接だ。少し前にその面接官をやったときに似ている。
いかんいかん、私は面接官ではないし、彼は受験者でもない。ちゃんと婚活トークをせねば!
まるで就職採用面接のよう
シチサン「失礼いたします!」
そう言って、礼儀正しく椅子に腰かけるシチサンさん。椅子に浅く腰掛け背筋がピンと伸びている。カタイよ、カタイ……。
アサミ「あの、リラックスしてください。ざっくばらんにお話しましょう」
これもなんだか面接官が受験者の緊張をほぐしているみたいだけど……。
シチサン「はい。かしこまりました」
だからそうじゃなくて……。そんなカタイ口調じゃなくて普通にお話したいんだけど。
緊張しているシチサンさん
それでもシチサンさんはまったく姿勢も口調もくずしてくれない。あぁ、なんだか真面目で不器用なかたなんだな。少しはリラックスできるような趣味のことを聞いてみよう。
アサミ「シチサンさん、ご趣味はなんですか?」
なんだか婚活っていうか、お見合いっぽいベタな質問! と脳内でセルフツッコミ。
シチサン「シュ、シュ、シュ、シュミですか⁉」
そんなに驚かなくても……。ザ・定番の質問だし。やっぱりまだ緊張していらっしゃるのね。
アサミ「ハマっていらっしゃることとか、あるんですか?」
シチサンさんのご趣味
シチサン「はい。私はUFO探索を、長年の趣味にしております」
予想外の答えがキタ! 面白い。こういう回答、嫌いじゃない!
アサミ「UFO探索ですか⁉ え、具体的に何をしてらっしゃるんですか?」
ついつい編集者の取材魂に火がついてしまう私。シチサンさん、興味深い。
シチサン「はい。UFOが観測しやすい場所に同志で集まりまして、カメラや望遠鏡などを設置しまして、UFOが出現しやすい環境をつくり撮影のチャンスを待ったりしております!」
なんだか、どこかのテレビ番組でみたことあるような状況だわ。
アサミ「UFO、ご覧になったことあるんですか?」
オタクの傾向? ものすごく早口になる
思えばこの質問がシチサンさんに火をつけてしまった。
シチサン「はい、もちろんです! UFOは存在しておりますから。それはそれは神秘的でものすごく美しいんです!!!」
ものすごく早口になり声が大きくなるシチサンさん。自分の趣味の話になって興奮しているのね。趣味の話をすると早口になったり声が大きくなったりするのは、どんなオタクでもあるあるな共通項。
シチサン「見てください、UFOの写真!」
私が質問をする前に、シチサンさんはカバンの中から大きなアルバムを取り出し、彼が“同志”と一緒に撮影したという膨大な量のUFO写真を見せてきた。アルバムは厚さにして5㎝はある。
まるでUFO写真の解説会
UFO写真を見せながら、シチサンさんんはものすごい早口でそれぞれのUFOの説明をしてくれる。撮影した場所はどこで、何時ごろで、どの方向の空で、空の色、UFOの動き、同志の間で分析したどこから来たUFOか、何をしにきたのか……。
アサミ「あ、スゴイですね……」
圧倒される。
息継ぎをほとんどせずに一気にまくしたてるシチサンさん。
しゃべりまくるシチサンさん
ブースに入ってきた当初は、マジメを絵に描いたような人がMAX緊張状態にあるという感じだった。マジメそうな印象は変わらないけれど、UFOの話になってからはすっかり流暢なしゃべりに変貌。
でも早口すぎて、なおかつ内容がマニアックすぎて全然、私の頭に残らない。
それでも編集者の職業病なのか
「すごいですね」「へぇ」「なるほど」「キレイですね」「ステキです」「初めて見ました」……等々の相槌を繰り出す私。
本当はそろそろUFO写真の話を終わりにしたい。ほかの話をしたい……。
だけど趣味の話をふってしまったのは私だ。あまりに緊張していたから、リラックスしてもらおうと思ってした質問だったけれど、まさかこんなにも話をまくしたててくるとは……。
話題を変えようと試みるが
なんとか終わりにしようとして果敢にシチサンさんに質問を試みた。
アサミ「話は変わるんですけど、あの、お仕事は……」
けれど、UFOの話に夢中になっているシチサンさんは、私の質問を華麗にスルー。まったく聞こえている様子がない。
アサミ「シチサンさん、UFOの話はひとまず置いといて、あのお仕事のこと教えてください」
言ってみたけれど、馬耳東風。
これはもう強行突破と思い、シチサンさんのUFOアルバムをやや強引に閉じようとしながら
アサミ「UFOのアルバム、たくさんあるからまた今度見せてください。ほかにもお聞きしたいことあるんです」
そう言い切り、シチサンさんもやっと私のほうを見たそのときだった。
なんとタイムアップ!
「お時間になりました。男性のかた、ご移動をお願いいたします」
タイムアップ! 5分間という制限時間が終了してしまった。とても大事そうにアルバムをカバンに戻し、また背筋をピンと伸ばして椅子の横に立ったシチサンさん。
シチサン「本日はお時間をいただき、誠にありがとうございました。これにて失礼させていただきます!」
またもや深々とお辞儀をしたシチサンさん。そして、隣のブースへそそくさと移動していった。
2人目のシチサンさん、終了
呆気にとられること、再び。
シチサンさん、マジメな人だった。誠実そうだった。いい人そうだった。
でも、UFOが大好きなこと意外、何もわからなかった。そして、私のことは何ひとつ、聞かれなかった……。
動物大好きなワイルドさんに続いて、UFO大好きなシチサンさん。今回の「個室婚活」は“ものすごく何かにドハマりしている人”くくりで集められたのだろうか?
3人目の男性に一抹の不安をいだきながら、個室婚活のブースで相手を待つのだった。
「失礼します」
そう言って、入ってきた3人目の男性は……。
【ある意味、ステキな出会いばかりの個室婚活(笑)。3人目はどんな人が? 来週8月1日(水)17時をお楽しみに!】
【前回はコチラ】
#102 初めての「個室婚活」に行ってみた【40代編集長の婚活記】
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