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名物料理教室、5年ぶり復活 親子で国産食材の料理楽しむ

OVO [オーヴォ] / 2024年12月23日 14時19分

「全農親子料理教室」で講師の手本を見つめる子どもたち=横浜市のJA横浜「クッキングサロン ハマッ子」、2024年12月21日

 料理を通して国産食材への理解を深める「全農親子料理教室」(CPM生活者マーケティング主催、JA全農協賛)が12月21日、横浜市のJA横浜「クッキングサロン ハマッ子 」で開かれた。配布されたおそろいの黄色いバンダナを頭に巻いた小学生と母親の親子15組、計30人が参加し、茨城産レンコンなど食材の特長を生かした料理に挑戦した。作った料理は最後にみんなで一緒に食べ、おしゃべりしながら“共食”のひとときを楽しんだ。 

 新型コロナウイルスの影響で休止が続き、開催は5年ぶり。1998年に始まり今回で125回目を迎える息の長い“名物料理教室”が復活した。JA全農の原聖奈さんは「JA全農グループ各社からえりすぐりの国産食材を提供してもらいました。歴史ある料理教室を親子で楽しんでください」と冒頭あいさつした。

参加親子がこの日作った料理は「レンコンの鶏つくね」「ハクサイとろたまスープ」「ブロッコリーベーコンのカルボナーラ風」の3品。講師の林麻里子さんらから、包丁の使い方や卵の割り方、米のとぎ方などを教わった後、林さんが実際作った3品を手本に、調理台の前に親子で並んで料理を開始した。


 母親(40代)とおそろいのエプロンで参加した小5男児(10)は包丁さばきも巧みで、つくねの具材にするレンコンを、包丁の柄を握らない片方の手の先を包丁の背に押し当て、入念にみじん切り。切りにくい形のブロッコリーもうまく茎の部分に包丁を入れて食べやすい大きさにカットした。

 母親は「普段から料理の手伝いをしてくれる子です。親子で料理を学べる機会を楽しみにしていました」と話す。男児は「料理が好きで普段、家でリゾットやパスタを作ることもあります。今日の料理は難しかったけれど、完成できたのでうれしい」と笑顔で語った。


 小さな手を使って一生懸命、鶏肉とレンコンを混ぜた具材をつくねの形にこね上げていた、今回最年少参加の小1女児は「楽しかった」と満足した様子。40代の母親は「食材の主な効果(エネルギーを作る、体の調子を整えるなど)を考えさせるクイズなどもこの子は楽しんだようです。子どもに食の大切さを感じてもらえたらと思い参加しました。うちの子は人に何かを教えることが好きなので、料理方法を教えてくれた講師の方の姿を見て、教えることにさらに興味を持つなど得るところがあると思います」と話した。


 この日料理に使ったコメやレンコン、鶏ひき肉、エリンギ、ハクサイ、ウインナー、卵、牛乳、ブロッコリー、ベーコンなどの国産食材は、料理教室に協力する全農パールライス、JA全農青果センター、JA全農たまご、JA全農ミートフーズ、全農チキンフーズ、雪印メグミルクが提供。各社の社員も料理を作り、一緒に食事するなどして参加親子と交流した。


 JA全農の原さんは「親子の皆さんが笑顔で楽しそうに料理する姿を見て、本当に復活できて良かったと思いました。これからも全農のことをよく知ってもらう社会貢献の一つとして続けていけたら」と述べた。

 主催するCPM生活者マーケティング(東京都町田市)の東方真実子社長は「コロナ禍で“孤食”が増えたといわれているので、今回みんなで一緒に食べる“共食”の機会をつくることができてうれしい。大人と一緒に料理する子どもは成長して頼もしくなります。今後も続けたい」と話した。 

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