怪物・大の里、大関昇進に追い風となるか 相撲界では異例の「兄弟子・白熊が残留」の衝撃、宮城野親方への影響も
NEWSポストセブン / 2024年6月11日 7時15分
5月場所で優勝を果たし、来場所の成績次第では大関昇進の可能性もある大の里。幕下10枚目格付け出しでの初土俵から1年、新入幕から3場所での初優勝だった。新入幕後、11勝→11勝→12勝と34勝を挙げ、3場所連続での三賞受賞も果たした。令和の大相撲を背負って立つ力士になることが期待されているが、その将来をも左右する重大事が、5月場所後に起きていた。
大関昇進には「三役で3場所通算33勝以上」という目安があり、大の里は3月場所が平幕(西前頭5)だったため、審判部長の高田川親方(元関脇・安芸乃島)は「(7月場所は)昇進を懸ける場所ではない」としているが、来場所の成績によっては昇進もあり得ると担当記者はみている。
「三役で3場所33勝以上というのはあくまで目安であり、明文化されたルールはない。過去には大関昇進の3場所前が平幕だったというケースもある。直近では栃ノ心がそう。西前頭3枚目だった2018年1月場所で14勝1敗の初優勝を果たすと、直後の2場所は関脇で10勝、13勝。平幕上位での優勝が評価された。横綱・照ノ富士も2015年、最初に大関昇進した時は平幕が起点。東前頭2枚目で8勝。新関脇で13勝した後に、12勝で初優勝。三役2場所の成績が評価されて昇進したかたちだ。
大の里も2場所連続優勝ということになれば、昇進の機運は高まる。13勝以上なら優勝しなくても昇進するのではないか。今年の3月場所から琴櫻が昇進して4大関となったが、先場所はカド番だった霧島が大関を陥落。貴景勝もカド番を繰り返している。弱い大関がいることも、大の里には追い風となる。いずれは横綱を期待されており、唯一の学生出身横綱の輪島を超える力士になれるとの期待もある」
同じ中高大でも嘉陽は中村部屋へ移籍
そんな期待がかかるなか、大の里が所属する二所ノ関部屋付きの中村親方(元関脇・嘉風)が6月1日付けで独立し、部屋を新設することが5月30日の理事会で承認された。前出・担当記者が続ける。
「2021年に所属していた尾車部屋が閉鎖となり、中村親方は内弟子のかたちで二所ノ関部屋に連れてきた力士が8人(移籍後1人引退)いた。移籍後も内弟子として母校・日体大から2人を獲得。他にも1人が内弟子として入門し、合わせて10人の内弟子が中村部屋に移籍すると見られていた。
ところが、中村部屋に移籍すると発表されたのは8人。中村親方の内弟子のうち、大の里の優勝パレードで旗手を務めた十両・白熊と幕下・麒麟龍の2人は移籍せずに二所ノ関部屋に残ることになったのです。白熊は、大の里と同じ糸魚川市立能生中学、海洋高校(ともに新潟)から日体大に進んだという経歴の持ち主です。麒麟龍はやはり中高が同じで大の里の1学年後輩にあたります」
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
元嘉風の中村部屋が6月に新設 二所ノ関から独立、友風ら転籍へ
共同通信 / 2024年5月30日 18時2分
-
【大相撲】宮城野部屋の閉鎖は来場所も継続 佐渡ヶ嶽広報部長「そうなると思います」
東スポWEB / 2024年5月30日 17時24分
-
“ダメ大関の見本市”が後押し 新小結大の里「来場所で大関昇進」への期待と懸念
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月28日 9時26分
-
新小結大の里“来場所で大関昇進”は十分に可能 目安の「三役で3場所33勝」すでに形骸化
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月27日 16時40分
-
【夏場所】初優勝の大の里 師匠の二所ノ関親方に感謝「親方から言われてきた指導の成果」
東スポWEB / 2024年5月27日 14時23分
ランキング
-
1【バレーボール】男子パリ五輪代表発表で小川智大の落選が物議「まさか」「納得できない」
東スポWEB / 2024年6月24日 17時14分
-
2【ヤクルト】朗報!オスナ&サンタナが長期契約で残留 他球団からは「欲しかった」嘆きが
J-CASTニュース / 2024年6月24日 19時38分
-
3週間MVP・大谷翔平は「新次元にいる」 ロバーツ監督が激賞「より危険な存在」
Full-Count / 2024年6月25日 7時37分
-
4大谷翔平は「異次元のレベル」 球宴投票でライバル圧倒…ぶっちぎり1位に米記者も納得
Full-Count / 2024年6月25日 9時19分
-
5怪物・井上尚弥がネリ戦で喫したダウン中に考えていたこと「こっちは本当ビックリして…」
スポニチアネックス / 2024年6月24日 19時32分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください