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牛肉、うなぎ、あさり、鶏肉など…繰り返される「産地偽装」「産地ロンダリング」のカラクリ

NEWSポストセブン / 2024年6月25日 16時15分

 しかし、中国の禁輸措置はあまりにも急かつ突発的だったことから、精査する余裕が持てず、衛生面の水準などが充分に担保されていない代替地が選ばれている可能性がある。そうした加工拠点から出戻る食品にはリスクが高まっています」

 産地偽装やロンダリングは、農産物でも横行している。たとえば2022年には、鹿児島県出水市の青果物販売加工会社が10年以上にわたり、中国産のごぼうを国産として、福岡県内の業者などに卸していたことが発覚した。中国産のごぼうは検疫のために泥を洗浄された状態で輸入されるが、同社はこれにわざわざ泥をつけて「国産」として出荷していたのだ。

 垣田さんは新潟県魚沼産のコシヒカリの生産量と流通量の“不都合なズレ”を指摘する。

「国内で『魚沼産コシヒカリ』として流通している米の総量が、実際の生産量よりも大幅に多いということが長年指摘されています。可能性のひとつとして、精米業者がほかの米と混合しているという疑惑もありますが、実態は不明です」(垣田さん)

「国産食品が危険」なのではない。国産=安全と思い込むことが、表示の偽装やカラクリを見抜けない一因となっていることに、いま一度注意を払いたい。

※女性セブン2024年7月4日号

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