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【竹原慎二のライバル】レフェリーに転向した元日本チャンピオンが明かす「選手の安全を守る最後の砦」ボクシング審判員の知られざる日常

NEWSポストセブン / 2024年7月2日 11時15分

「レフェリーでもジャッジでも、どれだけ多くの試合をさばいてきたかの経験が重要です。それにフットワークは審判を始めた頃と変わらない。もともと足を使うボクサーだったというのもプラスになっている。引退後にレフェリーのオファーをもらえたのも、現役時代のスタイルがあったからだと思う。今でも選手たちのスピードにしっかり対応できます」

 JBCの規定では審判員の定年は70歳。2007年までは定年の規定はなく、判断力が落ちなければ何歳でも続けることができた。世界戦で97試合のレフェリー・ジャッジを務めた森田健は、定年制度ができる前の05年に70歳で審判生活にピリオドを打った(その後、JBCの審判委員長、事務局長などを歴任)。

「レフェリーにはジャッジング、レフェリング、フットワークが求められますが、やはり70歳になると肉体的な衰えが出てくるのだと思う。体力を維持できるかどうかが大事になってくるだろうが、オファーをもらえる限りは審判員を続けたいですね」

(第2回に続く)

※『審判はつらいよ』(小学館新書)より一部抜粋・再構成

【プロフィール】
鵜飼克郎(うかい・よしろう)/1957年、兵庫県生まれ。『週刊ポスト』記者として、スポーツ、社会問題を中心に幅広く取材活動を重ね、特に野球界、角界の深奥に斬り込んだ数々のスクープで話題を集めた。主な著書に金田正一、長嶋茂雄、王貞治ら名選手 人のインタビュー集『巨人V9 50年目の真実』(小学館)、『貴の乱』、『貴乃花「角界追放劇」の全真相』(いずれも宝島社、共著)などがある。ボクシングレフェリーのほか、野球、サッカー、大相撲など8競技のベテラン審判員の証言を集めた新刊『審判はつらいよ』(小学館新書)が好評発売中。

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