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「ならぬものはならぬもの」4児の父・藤岡弘、が伝える「親の覚悟」「明確にしなければいけない『親と子』の一線」

NEWSポストセブン / 2024年6月30日 6時59分

「人が嫌がること、人を傷つけること、世のためにならないことに対しては、徹底的に真剣に怒ります。そのときの私の顔は、子どもからしたら鬼のように感じるんじゃないかな(笑)。もちろん、いつも怒ってばかりではダメです。僕もなにか叱ったときには、必ずその子のいいところを褒める。けじめさえついていれば、本気で怒っていること、それが真の愛情だということは子どもたちにも伝わります。

 子どもが大人の態度を見極める目というのは、純粋である分、本当に鋭い。口先だけで言っているのか、自分の欲を満たすために計算で言っているのか、子どもはちゃんと見分けがつく。子どもの心って、怖いですよ」

子どもの前で愚痴や不満を一切言わない

──実際、藤岡さんのお子さんたちも「怒ると怖いけど、筋が通っているし真剣だから響く」と語っていました。

「子どもって、親の背中をちゃんと見ているんですよね。そういった意味でも親の真剣さというのは、無言の教育と言えるかもしれません。だから、僕は愚痴や不平や不満は一切言わないようにしています。ネガティブなことも言わない。すべてポジティブに考える。なにか子どもが失敗したときも、『お~、いいじゃないか。これを糧にして、次に向かえるんだから。そこまでやれたんだ、まだやれるよ』って逆に褒めてあげる。失敗を責めたくなる気持ちがあっても、責めて終わりでは未来はないですからね」

──そんなお父さんの背中をみて育ったからか、今では4人全員が厳しい芸能界で活躍されています。

「こんなことになるとは、つゆほども考えたことがなかったので、正直びっくりしています。もともと好奇心が強い子たちなので、私の歩んできた道を興味や関心を持って、じっと見ていたのかもしれませんね。彼らが小さな頃から、一緒に映画を観に行ったり、海外でミュージカルやコンサートへ連れて行ったり、歴史を語りながら神社仏閣を巡ったりしてきた影響もあったのかな。家族ではじめてテレビに出演してから5年が経ちますが、子どもたちもだいぶ変わりましたね」

──どういったところが変わりましたか。

「やはり、顔つきが変わってきました。社会に出てプロの集団のなかに入れば、周囲の人たちの意識も空気も違う。学校のサークルでやっていたものとはまったく異なり、その空気を察するようになったんでしょうね。仕事に真剣に向き合うなかで、顔が引き締まってきた。成長していく過程を、明確に感じました。

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