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M-1王者・銀シャリが語る「賞レース」との向き合い方 「M-1のために漫才始めてないんで」 和牛、ハイツ友の会の解散をどう見たか?

NEWSポストセブン / 2024年7月26日 15時57分

――やや触れにくいかもしれませんが、和牛も、もしM-1で勝っていたら解散という道を選ぶことはなかったのかなとも思ってしまうのですが。

橋本 そこは関係ないと思います。

鰻 だって、M-1で優勝していなくても十分、認められていましたから。

――一度、オール阪神・巨人さんとおぼん・こぼんさんに対談をしてもらったことがあるんです。2組とも何度も解散の危機があったけど最終的に続けることを選んだのは、お金になるからだと言っていたんです。漫才コンビの場合は、仕事が鎹(かすがい)になるんだと。そこは4人の共通した意見でした。でも和牛の解散はその法則からも外れているんですよね。近年、これだけ人気があるのに解散した例はそんなにないじゃないですか。

橋本 師匠方の場合は、どんな倦怠期も稼ぎになるという、ある意味、ドライな感覚で乗り越えてきたということなんでしょうね。でも、それはそれでいいことですよね。

鰻 ただ師匠方の感覚と、今の僕らの感覚はちょっと違うと思います。コンビの解散が相次いだとき、ある師匠が「まあ、また再結成あるかもしらんからな」と言っていて。世代によってだいぶ違うんやなと思いました。けっこう上の師匠方は解散しても、のちに再結成していますからね。漫才師の解散なんて、よくあることやでという感じなんでしょうね。

橋本 でも今の世代の芸人は「もっかい」はない気がするな。解散するときの感覚が「よくあることやで」ではないと思うので。

M-1で優勝していなかったら……

――同期のプラス・マイナスの再結成はないですか?

橋本 ないですね。

鰻 兼光なぁ。ないやろな。

――2人はもしM-1で優勝していなかったら、THE SECONDに出場していましたか。

橋本 出てると思いますよ。

――M-1王者という肩書きがなく、かつTHE SECONDのない時代だったら、今、どうしていたと思います?

鰻 変わらず漫才はやっていたと思います。出られる賞レースがあったら、出るというだけで。

橋本 どんな賞を獲っていようが、獲っていなかろうが、漫才師は最後は自分との戦いじゃないですか。何のご褒美がなくても、おもしろいと思うネタを作り続ける。その作業自体が、脳内から幸せ汁が出てくるやつなんで。映画『PERFECT DAYS』の役所広司さんみたいなイメージですかね。日々のルーティンを淡々とこなしていくことに幸せを感じる。認められるとか認められないということでもなく。僕は世界一の銀シャリファンでもあるんですよ。だから、ファンとしてがっかりしたくないというのもあります。

鰻 そんだけ。ほんまに。今の銀シャリ、おもしろいなあって。ずっと思われたいだけっす。

(全3回の第1回。第2回に続く)

◆撮影/山口京和

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